すべてのブレンドが決定か!?「パンに合うコーヒー」開発プロジェクト オンライン会議第2回実施レポート
これまで人気商品を世に送り出してきたパンシェルジュ×有名店「開発プロジェクト」。第3弾である「パンに合うコーヒー」開発が、早くも最終回を迎えました。朝・昼ブレンドは決定となるか?そして、前回決定したはずの夜ブレンドにも何やら動きが!?今回は第2回オンライン会議の様子と、「ぱんてな」史上初となるコーヒー開発プロジェクトの終幕をレポートします!
新たな試作品が手元に!前回ブレンドと改良版を各自で飲み比べ!
「休日にパンを楽しむ時にピッタリのコーヒー」の開発でスタートしたプロジェクト。選ばれし開発メンバーの元には、第2回会議の約1週間前に、新たな試飲セットが届きました。
今回届いたのは、第1回会議で勝ち進んだ(?)朝・昼・夜ブレンドとその改良版全6種。ん?6種?筆者の記憶では、夜ブレンドは決定したはずですが……あっ!袋に「おまけ 新ブレンド」と書いてあります。
どうやら、比較用としてご用意いただいたようです。コーヒーのプロである中嶋さんの飽くなき探求心と心意気を感じつつ、なんだか得した気分でパンと一緒にじっくり味わいました。各参加メンバーも、同じ気持ちだったのでは!?
今夜決着となるか!?第2回オンライン会議がスタート!
第2回目のオンライン会議は、10月13日(水)19時からスタート。今回は朝ブレンドのディスカッションからスタートしました。
好みが分かれた「朝ブレンド」はパンとの相性を重視。
前回、“朝はやっぱりさわやかなイメージにしたい”や、“シンプルなパンのおいしさを引き出してくれる味にしたい”という理由から選ばれたのは朝ブレンド①。それと一緒に用意していただいたのは、さらに“すっきりしたさわやかさ”を際立たせるよう調整したものでした。
そして今回も、参加メンバーがパンと合わせた感想をフィードバックしていきながら、ディスカッションが始まりました。
といったように、①派、「新」派、“どっちも捨てがたい”と決めかねている人と、感想や意見がかなり分かれました。
これを受けた中嶋さんも、“どうしましょうね”と少し困惑しつつ、
元々、朝ブレンドは酸味をいちばんフォーカスしているんですけど、ブレンド内容を変えて、焙煎度合も少し浅くしたので、少し冷めてくると、よりライムのような明るいキリッとした酸味を感じやすいこともあって、好みも分かれちゃったのかなと。
私見ですが、フルーティーさも感じながら、パンとの相性やコーヒーとしてのバランスが整っているのが①、良くも悪くも酸味のエッジが効いているのが「新」だと思いますので、複数のメンバーがおっしゃったように、今回はあくまで朝のパンと一緒に食べるという観点で選ぶのがいいのではと感じました。
と解説&アドバイス。
この中嶋さんの言葉を受けて、今回はあくまで“パンに合わせるコーヒー”がコンセプトだということに立ち返り、“パンとの相性がいい”という意見が多かった「朝ブレンド①」に決定しました。
最終版はプロの手腕にゆだねた「昼ブレンド」
休日の昼には“ほっとしたい”や“ゆったり気分”派が多いという「ぱんてな」アンケート結果を重視し、パンの味を引き立てつつコーヒーの余韻も楽しめると前回選ばれた「昼ブレンド②」。今回はさらにまったりとした味わいに調整した新ブレンドと飲み比べしました。
さあ、こちらはどんな結果になるか。感想のフィードバックとディスカッションがスタートです。
ほかに“どっちも好きな味で決められない”と迷っている人などもいて、朝ブレンド同様、メンバーによって感想や意見がはっきり分かれました。
“難しいですね”と今回も困惑気味な中嶋さんですが、
コーヒーの重たさは②の方があったと思いますので、カツサンドなどと相性が良かったのかなと思います。どちらも酸味が際立っているわけではないんですが、「新」は「エチオピア」を10%だけ混ぜたので、そこで少しまろやかさが出たのではないかと思います。
特にカツサンドのようにがっつりとした総菜パンと合わせると、「新」はコーヒーの味よりパンの味に流れがちになるところを、どちらも感じられたのかなという気がします。もう少しだけ焙煎度合を深くすることで、まろやかさはキープしつつ、もう少しだけ重たさを増せるような気がします。
とプロの視点から解説。すると、
という疑問がメンバーから出ます。
それを受けた中嶋さんは、
と解説。
このやりとりを見守っていた編集部から、“カツサンドを合わせた方もそれでよろしいですか?”と問いかけると、
と、カツサンドを合わせたメンバーが回答。
という中嶋さんの言葉に後押しされて、昼は「新」ブレンドのさらなる改良を中嶋さんにお任せすることに決定しました。
“すごいプレッシャーですね。もし完成品にクレームがありましたら編集部に言ってください(笑)”という中嶋さんの言葉に一同爆笑。昼ブレンドのディスカッションは終了しました。
リピート希望者続出!?揺るぎない人気の「夜ブレンド」
前回の会議で、“食後にゆっくり味わうならこれ!”と満場一致で「夜ブレンド①」に決定しましたが、中嶋さんが“絶対王者に無謀な挑戦をする感覚で”と比較用の「おまけ」をご用意くださいましたので、こちらもディスカッションすることに。
前回の決定は覆るのか!?こちらもフィードバック&ディスカッションがスタートです!
と、みなさん①に心酔のよう。なかには“どちらもおいしいから迷った”という意見もありましたが、今回も全員①推しです。
それを受けた中嶋さんは、
そんななかで、あえて「おまけ」をご提案したのは、深煎りのコーヒーでも、ブレンド内容や焙煎度合を変えると、印象も少し変わるということを知ってもらいたいと思ったからです。
①は深煎りでも、本当に王道になるであろう配合や焙煎度合で、苦さだけではない重厚感なども感じてもらえるのではないかと作りました。①に決めていただいて、問題ないかと思います。
ということで、今回も満場一致で「夜ブレンド①」に決定しました!
ということで、すべてのブレンドや方向性が決定!
この後は残り時間を利用して、中嶋さんへの質問コーナーへ。
コーヒー豆の保管方法のほか、煎り方や挽き方での味の違い、“テイスティングしすぎてコーヒー嫌いにならないか”など、コーヒーのプロに一度は聞いてみたい質問のほか、“ミルクブリュー”についてや、“夜ブレンド①に似たものは売っているの?”など「Scrop COFFEE ROASTERS」についての質問まで、さまざまな質問が飛び交いました。
みなさん、パンだけでなく、コーヒーも本当にお好きなんですね。
なかなか退出できない雰囲気の中、「パンに合うコーヒー開発会議」は終了へ
最後は、中嶋さんにまとめていただきました。
ただ、難しくは考えず、いろいろなコーヒーがあることを知っていただき、自分に合ったコーヒーを見つけていただければと思います。また、飲むシーンや食べ物との相性も、いろいろな魅力があると思います。パン好きのみなさんには、これからもコーヒーとパンの相性をテーマに、さまざまな魅力を発見していただけたらと思います。貴重な体験をさせていただき、どうもありがとうございました。
今回も、それぞれのコーヒーの特長を捉え、自分の言葉でしっかり意見を伝えてくれた参加メンバーのみなさん。2回とも終始笑顔が絶えない和やかな雰囲気の開発会議に、直接会話に加わっていない筆者まで、名残り惜しい気持ちに。どうやらみなさんも同じ気持ちだったようで、なかなか退出できない雰囲気だったこともあり、最後は編集部によって、オンライン会議は幕引きとなりました。
中嶋さん、参加メンバーであるパンシェルジュのみなさん、そして編集部のみなさんも、2回にわたる「パンに合うコーヒー」開発プロジェクト、本当にお疲れさまでした。
今回、中嶋さんとパンシェルジュによって開発されたコーヒーは、各ブレンドの味が確定したのちに、パッケージの決定や製造に入ります。商品の完成は今年の冬頃を予定。情報は随時「ぱんてな」で発信していきますので、みなさん、お楽しみに!