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流行前夜の「パネトーネ」!ブーム前に知っておきたい魅力とは?Pancierge Salon vol.7レポート
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流行前夜の「パネトーネ」!ブーム前に知っておきたい魅力とは?Pancierge Salon vol.7レポート

梶原 綾乃
梶原 綾乃

第7回を迎えた「Pancierge Salon(パンシェルジュサロン)」は、パンコーディネーターのひのようこさんが登壇しました。テーマは「パネトーネ」。イタリアのクリスマスに欠かせないパン(発酵菓子)として知られています。日本でもシュトーレンが根付いた今、次なるブームはきっとパネトーネ。みんな詳しく知りたいと、興味津々だった内容をレポートします。

パネトーネの発祥は?富裕層のパンだった?

パネトーネの大きな箱を手に、各テーブルを回るひのさん。

まずはパネトーネについておさらいを。
イタリア・ミラノ発祥、ドライフルーツやオレンジピールを練り込み、数日かけて作る発酵菓子パンです。
1700年代には「クリスマスを祝う特別なパン」として、富裕層の間で贈り合われていたそう。
クリスマス前になるとおうちにたくさんのパネトーネが届き、大きな箱でいっぱいになるそうです。
日本でいうと、御歳暮みたいなものなのかもしれません。

マフィンを何十倍にも大きくしたような見た目と、しっとりとしたブリオッシュ系のリッチな生地。
その大きな特徴は「リヴィエト・マードレ」と呼ばれる発酵種(イタリア式のサワードウ)にあります。
起こすこともメンテナンスするの大変ですが、パネトーネの風味を左右する重要な要です。

職人技が光るパネトーネを食べ比べ!

プリンチ(左)、ブーランジェリージャンゴ(中央)、TAK BAGERI MEL(右)の3種類。

今回は、ひのさんセレクトのパネトーネが用意されていました。
左からプリンチ、ブーランジェリージャンゴ、TAK BAGERI MELの3種類。
横に添えられたのは、生クリームとマスカルポーネを泡立てたクリーム。
マスカルポーネをつけて食べるのが本場の食べ方なんだそう。
それぞれのシェフのこだわりについてを解説いただきながら、いただきます!

プリンチ「パネトーネクラッシコ」


イタリア初のベーカリーブランド。日本ではスターバックスが運営していることで有名です。
シェフは「パネットーネ世界大会」の「イノベーション&チョコレート部門」第一位を受賞する実力あり。

「パネトーネクラッシコ」は、しっとり上質な口当たり。オレンジピールの酸味やサルタナレーズンの甘みが広がります。ひとつ7,300円という高級なパンを購入するのは勇気がいりますが、こうして味見ができると、購入意欲が高まりますね。
ビターチョコやマロン、ヘーゼルナッツなどが楽しめる「チョコラート マローネ」というフレーバーもあるそうです。

ブーランジェリージャンゴ「パネットーネ」

ブーランジェリージャンゴ「パネットーネ」(ホール価格1,900円)

ブーランジェリージャンゴは、パネトーネを通年販売している珍しいベーカリー。
パネトーネは10年近く前から研究・販売されており、その熱意が伝わってきます。
こちらのパネトーネは約330gと小さめで食べきりやすく、すぐに食べきってしまえるくらいのおいしさ。
ヨーグルトのようなさわやかさな酸味と、柑橘の香りが心地よさを奏でます。

TAK BAGERI MEL「パネトーネ(チョコレート)」(4,320円)

TAK BAGERI MEL「パネトーネ(チョコレート)」(ホール4,320円)

鹿児島にあるベーカリーTAK BAGERI MEL (タック バゲリ メル)は、パネットーネの日本大会で優勝、
2023年にミラノで開催された国際大会への出場経験がある日本パネトーネ界の重要ベーカリーです。
本場の粉を使用するだけではなく、水の硬度も現地に近いものにあわせて調整するほどのこだわりようです。

チョコレートのパネトーネは、他ふたつよりも弾力がしっかり。
発酵や日持ちにあわせて開発されたオリジナルのガナッシュは、
生クリームではなく水を使っているのだとか。
チョコ生地にチョコチップ入りと、味もとっても濃厚です。

どのパネトーネも職人の努力と実力がうかがえる、正統派でありながら個性揃いでした。
来年のクリスマスはぜひ、パネトーネの食べ比べをしたいですね。

ひっくり返して保存?パネトーネの製造シーン

パネトーネは、生地の発酵と休息を繰り返す長時間熟成が印象的ですが、
焼き上がり後にもちょっと珍しいシーンが。しぼむのを防ぐために、逆さ吊りにして1〜2日ほど乾燥させるのです。
シェフがパネトーネをひっくり返すシーンの動画をぜひご覧ください。

これには、「なんだか気持ちいい」「面白い!」と会場のみなさんも盛り上がりました。
大量のパネトーネを乾燥しておくには場所が必要なので、広い製造スペースがある店舗ではないと、
展開するのが難しいともいいます。パネトーネ普及の課題なのかもしれません。


今回は、パネトーネの基本から奥深い世界までを知ることができました。
筆者もPancierge Salon をきっかけに、パネトーネへの好奇心が高まっています。
来年のクリスマスも楽しみですね。

WRITER

梶原 綾乃

梶原 綾乃

編集者/ライター。
お菓子やパンを作ったり、食べたりすることが好き。
ご当地パンの包装紙を収集中。「サラダパン」が大好き。

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