全国に店舗展開するコーヒーチェーンの中には、お店で使われているものと同じパンが、そのまま販売されているのをご存じですか？
ふだんお店で食べているパンと同じものを使って、おうちでメニューを再現したり、アレンジしたりできるなんて……パン好きには見逃せないですよね！
今回は2つのお店からパンを購入し、おうちでコーヒーチェーンのパンを楽しんでみました。

コメダ珈琲店「パン（カツサンド用）」

ひとつめのパンは、コメダ珈琲店の「カツパン」などでお馴染みの四角いパンです。この大きさと形、ほかの喫茶店ではなかなか見かけませんよね。コメダファンのコミュニティサイト「さんかく屋根の下」で今年8月に実施されたお持ち帰りパン総選挙でも、「山食パン」に次ぐ、人気のパンです。早速お店で購入しました。

※購入は事前に予約がおすすめ。詳しくはお近くの店舗へ。

～「みそカツパン」をおうちで再現＆自分流アレンジを楽しむ～

「パン（カツサンド用）」を使った人気メニューに挑戦！～「みそカツパン」～
こちらのパンを使ったメニューはいくつかありますが、コメダならではという人気メニューは「みそカツパン」。

「おうちコメダ」を楽しむには、まずこれに挑戦しなくてはと、早速作ってみました。

カツはコンビニにあった2枚入りの冷凍食品を。2枚並べれば、「カツパン」にちょうどいいサイズです。「みそダレ」は、スーパーのみそコーナーで売っていた、みそカツ用のタレを用意しました。パンの内側にからしバターを塗り、みそダレをからめたカツをキャベツと一緒にサンドして早速実食！

う～ん、サクサクのカツに甘めのみそダレと、からしがいいアクセント。ふんわりやわらかなパンとなじむこの感じはかなりの再現度……というのは自画自賛かしら？もちろん、お店の味にはかないませんが、みそカツ用のタレを使えば、“コメダのみそカツサンド風”は再現可能でした。

～パン屋さん風に！出汁巻き玉子サンド～

次にやってみたい！と思ったのが、パン屋さんでよく見かける出汁巻き玉子サンド。噛みしめるとうまみがジュワーッとしみ出す玉子焼きはパンとよく合い、幸せな気分が味わえる組み合わせのひとつです。この大きなパンで作れば、“より幸せな気分になれるはず”と、妄想をふくらましつつ、早速作ってみました。

ハンパない厚みとなったパンにかぶりつくと、ふんわりとしたパンの中から、経験したことのない量のうまみがジュワーッ。ちょっと食べるのが大変ですが、思っていた通り幸せな気持ちになれるサンドとなりました。今回は出汁巻き玉子にしましたが、甘めの玉子焼きでも食べてみたい気がしますね。

～ふと、スイーツ系も食べてみたくなったので～

この大きなパンに甘いものを挟んでみたらどうだろう？そんな思いつきから、スイーツ系アレンジも試してみました。

（1）抹茶クリームと大福

“なぜこれを？”と聞かれると、特に理由はないのですが、とにかく挟んでみたくなりました。断面に大福が見えるとかわいいな……なんて思ってしまい、とりあえず作ってみました。

抹茶クリームは、①生クリーム＋抹茶ラテパウダーと、②市販のホイップ済みクリーム＋抹茶パウダーでやってみました。①もいいですが、②の方が意外に合うかも。生地によって相性があるということを、改めて実感しました。緑の色みを出すため、①にも抹茶パウダーをちょっとプラスしましたが、抹茶の苦みを控えめに、甘みのあるクリームがコツのようです。

（2）チーズケーキ＆ブルーベリー

チーズケーキも挟んでしまいました！チーズケーキとひとことで言ってもいろいろなタイプがありますよね。今回はスーパーのパン売場にある蒸しパンタイプのもの。“パンにパンを挟むの？”そんな声も聞こえそうななかで、いざ決行です！

かなりワイルドな見た目になりましたが、ブルーベリージャムを塗ってはさんでみました。うん……悪くないです。ただ、これはパンに少し塩けがあるからでしょうか。チーズケーキに焦げ目のあるものはその部分を取り除き（作りながらつまみ食いしましょう）、ブルーベリージャムは薄く塗る方が良さそうです。

コメダの「パン（カツサンド用）」は1個がとっても大きいですが、消費期限まで3日ほどありますので、今日はこれ、明日はこれと分けて食べることも可能です。その日の気分で、サンドするものを決めて楽しむのもいいですね。

ドトールコーヒー「おうちでジャーマンドックセット」

もうひとつはドトールコーヒーの「ジャーマンドック」。ドトールといえば、これのメニューを思い出す人も多いのではないでしょうか。

筆者も外へ出ることが多かった頃はドトールをよく利用しておりまして、「ジャーマンドック」は「レタスドック」とともになじみのあるメニューです。

そして今回、お店で出している「ジャーマンドック」のパンとソーセージが、「おうちでジャーマンドックセット」として販売されているという情報を入手。これはまさに“おうちでコーヒーチェーン店にピッタリの商品では?!”と思い、早速購入してみました。

～「ジャーマンドック」をおうちで再現＆自分流アレンジを楽しむ～

～まずは「ジャーマンドッグ」を再現～
ソーセージの茹で方、パンの焼き方が書かれたチラシが入っていたので、まずはシンプルなジャーマンドッグを再現してみました。

“そうそう、このパンにこのソーセージよね”と嬉しくなる味わいです。入手可能なら、粒マスタードも同じもの使って食べてみたいですね。

～ピリ辛系にアレンジ～
“ホットドックなら、やっぱピリ辛系よね”と単純な発想から、これからの季節に合いそうな（？）2種類をチョイス。うまみがたっぷりあるけど、主張が強すぎないソーセージともきっと合うのでは、と試してみました。

（1）白菜キムチ＆クリームチーズ
細かく刻んだ白菜キムチとクリームチーズを混ぜたものをパンに塗って、ソーセージを挟んでみました。

キムチの辛さや酸味、にんにくの風味、まろやかなクリームチーズのコクがソーセージともよく合いますが、クリームチーズに混ぜることでパンにもよくなじみ、味わいもよりよくなると思います。

（2）きのこカレーソース
カレーもぜひやってみたい。でもこの季節に合わせたもの……そう、きのこだ！と、しめじを加えたカレーをかけてみました。

これもソーセージ＆パンとよく合います。しめじの水分がいい感じに出るからか、滑らかなソース状になって、食べやすいのもいいですね。パンが器になるので、しめじがコロンと転がり落ちることもありませんでした。ですが、一応カレーなので、洋服に落ちないよう、気を付けながら食べるのがおすすめです。

～さっぱりと味わうアレンジ～
キムチ・カレーと比較的味の濃いものが続いたので、次はさっぱり味わえるものを試してみました。

（1）キャベツのからしマヨネーズ和え

ソーセージをさっぱりと考えると、ザワークラウトを思い出しましたが、似たようなものは……と考えた時に、福岡県のさらにローカルエリアで食べられている「久留米ホットドッグ」を思い出しました。そこにサンドされているコールスローとからしマヨネーズのイメージで、キャベツと辛子マヨネーズを合わせてサンドしてみました。

早速食べてみると、シンプルなものだけに、ソーセージ本来のうまみとスパイシーさを感じるいい組み合わせだと感じました。素材の味わいを楽しみたい時には、ベストな組み合わせだと思います。

（2）リンゴジャムとクリームチーズ

料理で「肉＆フルーツソース」という組み合わせがあると思うので、ソーセージでもないかと調べていたところ、りんごと合わせるレシピが結構あったので、りんごジャムと合わせてみました。

りんごジャムの甘さとさわやかさが、ソーセージ本来の味わいを引き立てている気がします。これもアリではないかなと思います。

「おうちでジャーマンドックセット」は消費期限が翌日までということもあり、一度に調理することを考えると、家族や友だちと食事する時に向いているのではと思います。

写真のようにソースを並べてワイワイ食べるのも、きっと楽しいはず。早くこんなホームパーティーが、気楽に開けるような世の中になってほしいですね。

今回はチェーン店のメニュー再現に挑戦したり、筆者の完全な思い付きでいろいろなアレンジを楽しんでみましたが、“こんなのはどうだろう？”と考えたり、それを作ってみたりする、その過程も楽しいものです。

今回の2つのお店をはじめ、ほかにもおうちでアレンジして楽しめるパンはいろいろあるようです。おうち時間が長い今だからこそ、その時間を有意義に過ごせる“パン活”として、機会があれば試してみてはいかがでしょうか。