名店の新業態、銀座「シニフィアン シニフィエ プラス」は新たなマリアージュを提案
2021年6月、東京・銀座にある商業施設「GINZA SIX」の地下に「シニフィアン シニフィエ」が新たな業態「シニフィアン シニフィエ プラス」をオープンしました。日本の新しいパン文化を牽引してきた「シニフィアン シニフィエ」の新業態とはどんなお店なのでしょうか。
志賀勝栄シェフが率いる「シニフィアン シニフィエ」による極上のパンがずらり
「シニフィアン シニフィエ プラス」は、「GINZA SIX」の地下2階食品フロアにあります。
お店はカウンター方式。ショーケースを見てパンを選んで、お店の方に取ってもらうスタイルです。ショーケースには、いくつもの種類のパンが1つから2つずつ並んでいます。
パッと目を引くのは大きく焼いた「カンパーニュ」や「パン ペイザン」。クープの美しさも相まって、このショーケースの中だけ、まるでヨーロッパのパン屋さんのようです。
「シニフィアン シニフィエ」といえば、その名の通り40時間という長い時間をかけて発酵させた「40時間発酵バケット」やマッシュポテトを混ぜ込んだ生地にくるみとピーカンナッツを合わせた「パン オ ノア」、赤ワインを水の代わりに使った「パン オ ヴァン」などが代表的なパン。もちろん、こちらのお店でも販売しています。
「シニフィアン シニフィエ プラス」でいちばん人気のパンは「パン ド ミ」とのこと。2種類の酵母を掛け合わせたもっちりした食感が特徴です。パンが好きな人には、クラムの写真を見るだけでも、「もっちりしている感じ」が伝わるのではないでしょうか。
本店同様、ほとんどのパンはハーフサイズでの購入が可能です。いくつかの大型のパンは、4分の1でも販売しています。いろんなパンを食べたいというパン好きの気持ちに応えてくれるのはありがたいですね。
「シニフィアン シニフィエ」は季節の限定品も人気です。この秋冬の限定品は「バケット ポルチーニ」と「セゾンマロン」が12月末まで販売されています。
「バケットポルチーニ」は、低温長時間発酵で小麦のうまみと甘みを引き出した生地に、ポルチーニ茸を練り込んだバゲット。イタリアの秋の味覚、ポルチーニの高い香りを楽しめます。「セゾンマロン」は3種類の栗を使っていて、小麦粉と同じ割合の栗を入れているという贅沢な味わいです。
11月になるとクリスマス商品「シュトーレン」とクリスマス向けの「パネトーネ」の販売も始まります。
「パネトーネ」は志賀シェフが長年作り続けている自慢の味です。定番の「レーズン&オレンジ」など季節ごとに異なるフレーバーが通年で販売されています。2021年のクリスマスに向けた限定「パネトーネ」はなんと、「ワイン」フレーバーとのこと。大人の味わいが楽しめそうです。
量り売りもあるワインや、ミラノのチョコレートとのマリアージュで新しい食の提案
「シニフィアン シニフィエ プラス」は、新たな食の提案を行うことがコンセプト。特に力を入れているのは、直輸入のチョコレートやワインを含めたマリアージュの提案です。ワインはイタリア産を中心に、2ヶ月から3ヶ月ごとに6本程度がセレクトされています。
そしてその中から赤と白、それぞれ1本ずつが量り売りでも売られています。量り売りとはいうものの、250mlの小瓶に入れ替えて販売されるというシステムになっています。250mlならグラス2杯弱なので、お試しにぴったりです。
10月と11月に選ばれた6本は、「シニフィアン シニフィエ プラス」で取り扱うミラノのチョコレートブランド「T’A MILANO(タ ミラノ)」とのマリアージュを提案しています。チョコレートとワインのマリアージュの提案は初めての試みなんだとか。
「T’A MILANO」は原材料へのこだわりが高く、すべてハンドメイドのチョコレート。チョコレートの世界で権威ある賞を数々受賞しています。おいしさはもちろん、「シニフィアン シニフィエ」のパン作りへの思いと共通するところがあるとして取り扱うことになったのだそう。
10月に量り売りされているうち、赤ワインの「ペルゼーオ ヴェネト」は果実の熟した風味に加え、タンニンの余韻とスパイシーな香りが特徴。そのワインとマリアージュが提案されているのは、10種類ある「T’A MILANO」のタブレットチョコレートの中でも、カカオ含有率約40%のミルクチョコレートです。風味豊かなミルクチョコレートとワインの濃厚な果実味がマッチしているとのこと。
250mlのワインとチョコレートをセットで買うと、別々に買うよりもお得な価格設定になっています。10月の赤ワイン「ペルゼーオ ヴェネト」とミルクチョコレートのセットは1,836円。自宅で、マリアージュを楽しむのはもちろん、おいしいもの好きの友人へのちょっとしたプレゼントとして活用するのもよさそうです。
東京世田谷に本店を持ち、日本にいるパン好きのほとんどが知っている「シニフィアン シニフィエ」は、2021年10月に15周年を迎えました。長時間発酵のパイオニアと言われる志賀シェフは、多くのパン屋さんの尊敬を集め、日本中に新しいパンの文化を根付かせた第一人者です。
その志賀シェフのお店「シニフィアン シニフィエ」が新たな食の提案をする「シニフィアン シニフィエ プラス」。銀座という土地にふさわしいプレミアム感のあるパンやワインのラインナップが並びますが、実はパン好きが食の楽しさをより深く体験できる提案をしてくれるお店といえそうです。
■「シニフィアン シニフィエ プラス」店舗情報
- 住所
- 東京都中央区銀座6-10-1 GINZA SIX B2F
- 電話番号
- 03-6264-5506
- 営業時間
- 10:30~20:30
- 休み
- 不定休(GINZA SIXに準ずる)