国内メーカー派?海外メーカー派?パンに塗るこだわりの「バター」を大調査!
みなさんは、パンに塗る「バター」にこだわりはありますか?ここ数年の「発酵バター」ブームも手伝ってか、バターは特に注目を集めています。そこで、「ぱんてな会員」のみなさんに恒例のアンケート調査(※)を実施。“パンと合わせることを意識してバターを購入しているか”、“こだわりの銘柄があるか”などを聞いてみました。今回はそのアンケート結果とともにさまざまな銘柄のバターや、編集部がイチオシする“プチ贅沢バター”などを紹介します。
※2021年8月にアンケートを実施。「ぱんてな会員」750名が回答。
約3割の人がパンに塗る「バター」にこだわりをもっている
“パンに塗る「バター」にこだわりはありますか?”という質問に、“はい”と答えた人は27%。「バター」にこだわりのある人が約3割というのは、多いとみるか少ないとみるか、編集部としてもどちらに捉えるべきか、なかなか判断がつかないところではありますが、これまでバターを無意識に選んでいた筆者にとって、3割という数字は多いように感じました。
“はい”と答えた人に、“(おすすめの)バターの銘柄(商品名)を教えて下さい”と質問すると、定番人気の国内メーカー、希少な海外メーカーやご当地メーカー、さらにフレーバー系など、実にさまざまな銘柄が挙がりました。
回答に挙がったメーカー数だけでも、国内外合わせて約30社。“お値段が少々高くても、一目惚れしたものは必ず買う”とか“パンによって無塩・有塩を使い分ける”という回答があったことから考えると、食べるパンに合わせて使い分けたり、いろいろな組み合わせを楽しんでいるパン好きさんが多いようです。
パン好きさんたちを悩ませるほど世に数多くあるバターですが、そのなかでも、みなさんに人気な銘柄はどんなものかを紹介します。
パンに合う人気のバター<国内メーカー編>
商品も多数。王道の「よつ葉バター」
今回、国内メーカーでもっとも名前が挙がっていたのは「よつ葉バター」。1967年の会社設立当初から製造していて、バターだけでもさまざまな商品ラインナップがあります。いちばん名前が挙げられていたのは、「よつ葉バター(加塩)」。十勝産生乳で作られた味わいと香りが、多くのパン好きさんに選ばれているようです。
家庭の定番としても浸透中!?「カルピスバター」
あの「カルピス」を作る過程から生まれる「カルピスバター」。1942年の発売当初は業務用がメインだったこともありますが、最近は家庭用としても定番になりつつあるようですね。今回のアンケート結果からは、「特撰バター」だけでなく、“リッチなコクとミルク感がありながら、あとくちが潔いほどさっぱり”という「発酵バター」なども人気でした。
国内発酵バターの先駆け「小岩井 純良バター」
“これしか使わない”や、“いろいろ使うけれども、これが好き”など、回答から幅広く愛されていることが感じられた小岩井乳業のバター。クリームに乳酸菌を加えて発酵させるヨーロッパ式の製法を採用して、約120年前から作られています。いまブームとなっている発酵バターの、日本における先駆けということですね。
パンに合う人気のバター<海外メーカー編>
日本でもおなじみとなった「エシレバター(フランス)」
“大好き!”と直球の回答など、今回、海外のメーカーでもっとも名前が挙がっていたのが、フランス「エシレ村」で1894年から作られている「エシレバター」。クリーミーで芳醇な香りのバターは、“たまに贅沢したい時に”など、ちょっと特別な時に味わう人もいるようです。2009年に専門店が丸の内にオープンして以来、お菓子専門店を国内5ヶ所に展開するなど、その名はすっかり浸透していますね。
こだわりの手作業でうまれるおいしさ「ボルディエバター(フランス)」
17世紀からの伝統製法で作られている「ボルディエバター」。練りや成形の工程が人の手で行われており、そのなめらかさは有名シェフたちにも愛されているのだとか。今回、「エシレバター」「カルピスバター」とともに、この銘柄を挙げていた人もいたので、それと並ぶ味わいということは間違いないようです。
牧草で育った乳牛のミルクを使用「ウエストゴールド・グラスフェッドバター(ニュージーランド)」
こちらも複数の人が挙げていた「ウエストゴールド・グラスフェッドバター」。牧草(grass)をエサ(fet)として与えられて育った乳牛のミルクから作られています。あっさりとした味わいで、“黄金色”とも呼ばれる濃い黄色なのが特徴です。日本でも広まりつつありますが、バターコーヒーづくりに使うイメージがある方も多いのでは。じつは、パンに塗ってもおいしいのだとか。
お取り寄せ必須のこだわりバター<ご当地メーカー編>
まるでホイップのようなやわらかさ「あさぎりバター(朝霧乳業/静岡県)」
富士山西麓に広がる酪農地帯「朝霧高原」。その雄大な自然で育った乳牛の生乳から作られたクリームが主原料です。塩分は控えめなので、生乳の風味がしっかり感じられるよう。アンケートでは“いただきもので食べたら、ホイップクリームのようなおいしさでハマったから”という回答もありました。想像するだけでもおいしそうです。
生乳の管理法にもこだわった「奥出雲木次バター(木次乳業/島根県)」
日本初の「パスチャライズ牛乳」を生産した会社としておなじみ、木次乳業による無塩バター。雑味がなく、澄んだ味わいなのだそう。今回のアンケートでは、「地元産」ということで挙げてくれた方もいたので、地域の人にも長年愛されている味わいだとわかります。
ブレイクの兆し!?唯一の国産「グラスフェッドバター」を紹介!
これまでの回答を見ると、“プチ贅沢”として、パンにこだわりのバターを塗っている人も多いようです。その中でも「発酵バター」に続いてブレイクの兆しを感じたのが「グラスフェッドバター」。そこで、今回のアンケートでも名前が挙がり、編集部イチオシの“プチ贅沢バター”である、岩手県の「なかほら牧場・ピュアグラスフェッドバター」を紹介します。
「なかほら牧場・ピュアグラスフェッドバター」
本来、草食である牛をちゃんと草で育てた、「グラスフェッド」の、希少なミルクを使って作られている無塩バターです。24時間365日の通年昼夜放牧と、ストレスフリーな環境で育てる「山地酪農」を実践している「なかほら牧場」では、夏は山に自生する化学成分ゼロの野シバや木の葉、冬は国産の無農薬乾草やサイレージ(発酵させた牧草)などを飼料としています。
バターが“黄金色”なのは、草の成分であるβカロチンを豊富に含んだミルクから作られているから。また、一般的なバターよりも不飽和脂肪酸を多く含むので体にも優しく、ミルクのピュアな味わいを感じるバターはパンにもよく合うと、パン好きさんたちにも、徐々に広まりつつあります。
生乳100㎏から、たった4㎏しかとれない希少なバター。しっかりとした“黄金色”なのが、グラスフェッドバターの特徴だそうです。
「ピュアグラスフェッドバター」を食べてみました!
先ほど紹介した「なかほら牧場・ピュアグラスフェッドバター」を、実際にお取り寄せし、実食レポート。筆者は「グラスフェッドバター」自体を食べるのが初めて。“どんな味わいなの?”と、ちょっとドキドキしながら、実食スタートです!
まずはそのまま
普段は罪悪感に苛まれて、バターをそのまま食べることはしないのですが……食べてみました。
まず、とってもミルキーでなめらか。バターとは思えないほど軽やかで、スーッと口の中へ溶けていきます。そして、あと口がさっぱり。最後にほんのりさわやかな香りも感じます。
いろいろなパンで
ということで、次は、いろいろなパンに塗ってみました。
まずは食パンにそのまま。普通のバターを冷蔵庫から出して塗ると、パンがポロポロッと団子状になってうまく塗れなかったりしませんか?「ピュアグラスフェッドバター」は、塗っているだけでスーッと溶けて、生地になじみます。食べてみると、バターのミルキーさが食パンの甘みをより引き出してくれる気がします。
さらに、トーストの方には、「なかほら牧場」のホームページでおすすめされていた“自然海塩”を加えて食べてみようと、家にあった「藻塩」を加えてみました。塩のうまみは加わるけど、バターのミルキーさはそのまま。いいハーモニーをかもし出しています。
バタールに塗ってみると、パンの塩けとバターの脂肪分からか、一瞬、ナッツのような味わいが感じられました。レーズン入りのパンは、ジューシーなレーズンとミルキーなバターがよく合います。
筆者の地元・福岡の名産品と勝手にコラボ!ワインとともに
“フレッシュなフルーツと合わせるのもいいかも”と思い、バタールに「ピュアグラスフェッドバター」を塗り、家にあった柿をトッピングしてみました。熟した柿の甘みとバターのミルキーさが、これまたよく合います。
次は塩けのあるのものをと、「ごま高菜」を合わせてみました。高菜漬けって、油炒めで食べることがよくありますが、「ピュアグラスフェッドバター」の軽やかな油分とも相性抜群!こちらは混ぜ込んだ方が、高菜漬けの酸味はマイルドに、独特の旨みはより引き出されます。
みなさんも地元の名産品と合わせてみてはいかがでしょうか。
パンづくり初心者だけど……作ってみた
そして、ついに「ピュアグラスフェッドバター」のパンも作ってしまいました。パンづくりは全くの初心者ですが、レシピをバターだけ「ピュアグラスフェッドバター」にかえて、試してみました。
初心者ということで、形は大目にみていただき……。食べてみると、生地はふんわりしっとり。バターならではのコクはありますが、あと口がすっきりしていて軽やか、甘みやミルキーさも感じられます。“パンづくりが上達した?”と勘違いするくらい、やさしい味のパンが出来上がりました。
いろいろ試して感じたのは、「ピュアグラスフェッドバター」本来の味も楽しめながら、合わせた素材自体の特徴やうまみをより引き出してくれること。そして、“こんなバターがあったんでしょうか!?”と驚きを隠せない軽やかさです。やはり、このバター、只者ではありません!
「なかほら牧場」のホームページを見ると、バターコーヒーづくりや、熱々ごはんにのせて醤油をかけ、ネギ・コショウをちらして……など、いろいろな食べ方が紹介されています。みなさんも、ぜひ試してみてください。
「なかほら牧場・ピュアグラスフェッドバター」のお取り寄せ方法
なかほら牧場公式オンラインストア:https://shop.nakahora-bokujou.jp/
電話でご注文の方:050-2018-0110
FAXでご注文の方:050-2018-0178
問い合わせ営業時間 10~17時(土日・祝祭日を除く)
今回はアンケート結果をもとに、国内外のさまざまなバター、そして、注目の「国産グラスフェッドバター」を紹介しました。今まで、“バターはなんとなく選んでいた”という人も、この記事をきっかけに、自分好みのバターを選んでもらえると嬉しいです。
【プレゼント情報】
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