新潟のおかずと米粉パンのマッチングを競う「オンザパン選手権」上位4位のおかずを試食
国内屈指のコメどころ、新潟県。その新潟県観光協会が「オンザパン選手権」と題したイベントを開催しました。パンと新潟のおいしいおかずのペアリングを競うというもの。その最終選考に残った4つのおかずとペアリングするパンを試食しましたので、ご紹介します。
コメどころ新潟県で、パンの選手権を開催。そのワケは?
お米がおいしい新潟県がなぜパン?と思う人もいるかもしれません。この「オンザパン選手権」は「オンザライス選手権」という元となった企画があります。「オンザライス選手権」では、最強の新潟米とおかずの組み合わせが決まったそうです。そしてそのパロディ企画として生まれたのが「オンザパン選手権」なのです。
今や家庭でも日常的に使われるようになった米粉。パンや麺類、ケーキやお菓子に使える“きめの細かい米粉”を開発したのは、新潟県北部に位置する胎内市なのだそうです。
新潟のおいしいおかずを受け止めるパンも、米粉を使ったパン。胎内市にあるリゾートホテル、「ロイヤル胎内パークホテル」内の「ベーカリーロロ」が作っています。
「ベーカリーロロ」の「米粉食パン」はきめが細かく、しっとり。塩分も控えめで、甘さもおさえて、さっぱりしています。生地が伸びながら、じわじわとちぎれていくもっちり感。どんなおかずのダイブも受け止めてくれる包容力を感じます!
エントリーしたのは15種類の厳選されたおかず。絞り込まれた上位4位で最終選考実施!
「オンザパン選手権」では15種類の厳選されたおかずがエントリー。その内容は、「サーモン塩辛」「黄身の味噌漬け」「にいがた地鶏の塩麹焼き」など名前を聞いただけで、おいしそう!と思わず声が出てしまうものばかり。
審査のポイントは、米粉パンがおかずの着地を美しく受け止めているか(にいがた観光ナビのサイトに各おかずの着地動画あり!)、米粉パンとおかずの相性はよいか、これまでにない組み合わせか、など。「第1審査 出会い編」、「第2審査 実食編」を勝ち抜いて上位4位になったのが「はらこ」「佐渡牛の焼肉」「かぐら南蛮味噌」「タレカツ」の4つです。
「オンザパン選手権」の最終選考は2021年12月27日(月)~2022年1月2日(日)の間、Twitterで投票が行われました。その結果は
\オンザパン選手権!決勝戦!/
この中から、米粉パンと一緒に食べたら美味しそうと思うものに投票してください
投票期間:2021年12月27日(月曜日)~2022年1月2日(日曜日)
👇オンザパン選手権の詳細はこちらhttps://t.co/WtjYWwsS4U#オンザパン選手権 #プレゼントキャンペーン
— 新潟県観光協会【公式】 (@umasaniigata) December 26, 2021
【第4位】きらきらした赤い粒が宝石のよう。イクラの醤油漬け「はらこ」
第4位になったのがはらこ。はらこという言葉は聞き慣れないかもしれませんが、実物を見ると一目瞭然。イクラの醤油漬けです。はらこという呼び名は新潟県村上市の方言とのこと。新潟のはらこの歴史は古く、平安時代には遠く京都の王朝貴族に献上されていたそうです。
透き通った赤色がきらきらしたはらこは、まるで宝石のようです。
真っ白い米粉パンの生地の上に赤いはらこをのせて頬張ると、口の中で弾けたはらこの中身が米粉パンのクラムにねっとりと絡みます。その味に改めて鮭に感謝を伝えたくなります。
【第3位】新潟県中越地方で栽培されている伝統野菜、かぐら南蛮を使った「かぐら南蛮味噌」
第3位は「かぐら南蛮味噌」。かぐら南蛮とは、新潟県中越地方で栽培されている伝統野菜です。ピーマンよりもひとまわり小さく、コロンとした形をした唐辛子です。唐辛子と言っても、鷹の爪のような辛さではなく、生で食べることもできるそう。そのかぐら南蛮に味噌を加えて練り上げたのが「かぐら南蛮味噌」です。
口に入れると最初にピリリとした辛さを感じますが、味噌の塩分と甘みのバランスもいいおかず味噌です。
味噌の中で細切りにされたかぐら南蛮のサクサクした食感ともっちりした米粉パンとの組み合わせも○です。
【第2位】昭和から親しまれる新潟のソウルフード「タレカツ」
第2位に選ばれたのは「タレカツ」です。新潟市のソウルフードとして地元の人たちに愛されているのが卵でとじない「タレカツ丼」。「タレカツ丼」は揚げたてのカツを甘じょっぱいタレにくぐらせご飯の上にというものです。この「タレカツ」もやはりパンに合うとして上位に残りました。
薄い衣にたっぷりタレを染み込ませたジャンクさも魅力の「タレカツ」。パンに合わないわけがありません。
もっちりした米粉パンと細かいパン粉のサクっとした食感、程よい薄さの豚肉のムチっと感。これ以上なにか言葉が必要でしょうか?
【第1位】自然豊かな佐渡の島で育った幻のご当地牛「佐渡牛」
堂々の1位に輝いたのは「佐渡牛」です。かつて金山があったことでも有名な島、佐渡。その自然豊かな島で生まれ育った黒毛和牛で、佐渡で収穫した稲わらを飼料とした幻のご当地牛が「佐渡牛」です。カルビ肉は見事なサシが眩しいほど。
軽く塩・こしょうして焼いてみると、いい香りに食欲がそそられます。
パンにオンすれば、そのとろけるような脂と肉汁が米粉パンの表面に!おいしい牛肉から滲み出た脂のうまみとパンのコンビネーションが味わえます。佐渡牛の程よい弾力のあるやわらかさと米粉パンのもっちり感のコンビネーションもバッチリです。他の3つのおかずとパンのコンビネーションも素晴らしいですが、「佐渡牛」が第1位という結果には納得です。
Twitter投票でそれぞれのおかずに支持が分かれましたが、4つのおかずの米粉パンとの相性は、順番をつけるとしたらもう好みでは?と思われるレベル。新潟のおいしい日本酒や、新潟のワイナリーが作るワインとも合わせたパン飲みをしたら、おいしさと楽しさであっという間に時間が進みそう。そんな風に思わせるものばかりでした。
「オンザパン選手権」は2021年度に初開催されたイベントですが、今後も開催される可能性があるそう。また、新潟県観光協会では新潟の豊かな食をたくさんの人に知ってもらうための企画を考え中とのことです。
新潟を発信源に、地方色豊かな食べ物とパンのコンビネーションに注目が集まるかもしれませんね。