いつもとはひと味違う!パンに合う“大人のための”ジャムレシピ
いよいよ大型連休。旅行先で、おうちで、それぞれパン活を楽しむ人も多いのではないでしょうか?
今回は、東京・池尻大橋のお菓子教室「Fait Beau Tokyo」のSAWAKO先生にご協力いただき、人が集まる日のお持たせや、ピクニック、おうち時間のパン活などにぴったりの、ひと味違ったジャムレシピをご紹介します。手づくりならば、甘さも味付けも自由自在。休みの日は、ジャムとともに素敵な時間を過ごしませんか。
レシピ監修:SAWAKOさん(Fait Beau Tokyo)
「ル・コルドン・ブルー東京校」を卒業し、渡英・渡仏。本場のシュガークラフト、カップケーキ、イギリス菓子、フランス菓子を習得。帰国後、 「お菓子教室Fait Beau Tokyo」を主宰。フランス菓子やカップケーキなどのレギュラーレッスンの他、メディアやイベントへの出演、撮影協力、レシピ提供などを行う。外国人旅行者へ英語で行う日本らしい洋菓子のレッスンJapanese Baking Master Courseも人気。
※現在、パンコースは外国人向けオンラインレッスンにて開催中。
日本人向けパンコースは順次スタート予定。
黒こしょうとバルサミコのいちごジャム
安価な小粒いちごが出回るこの時期は、いちごジャムづくりのベストシーズン。今回は、SAWAKO先生が過去にロンドンのマーケットで見かけたという組み合わせを再現してみました。「レモン汁の代わりにバルサミコ酢を使うとコクが出ます。ブラックペッパーは口の中で時々ピリッと感じられておいしいですよ」
【材料】作りやすい分量
いちご……200g
グラニュー糖……135g
バルサミコ酢……大さじ1
ブラックペッパー(粒)……5粒
【作り方】
1.いちごは1cm角に切る。鍋にグラニュー糖、いちごを入れて混ぜ合わせ、30分程度置き、なじませる。
2.鍋を強火で熱し、一気に加熱する。あくが出たら取り除き、バルサミコ酢を加える。
3.中火で好みの濃度まで煮詰める。
ジャムをすくい、バットなどにたらして粘度を確認するとわかりやすいです。
4.瓶の底などで軽く砕いたブラックペッパーを加え、混ぜる(ブラックペッパーの量は好みで増減してください)。消毒した清潔な容器に入れて保存する。
SAWAKO先生流アレンジ「カンパーニュ、チーズと一緒に」
「黒こしょうとバルサミコのいちごジャム」を使った、SAWAKO先生おすすめのメニューを教えてもらいました。できあがったのは、トーストしたカンパーニュに、チーズ、ジャムをのせた、「イギリスのカフェで食べた思い出の味」を再現したというアレンジトースト。今回使用したパンは池尻大橋「TOLO PAN TOKYO」。チーズは北海道「月のチーズ」。いずれも先生お気に入りの逸品です。チーズのほどよい酸味と、いちごジャムの甘さが相性抜群。カンパーニュのオレンジピールが、ジャムの果実感をより引き立ててくれます。
シナモンと赤ワインのブルーベリージャム
手軽に作れて、早く仕上がる冷凍ブルーベリーを使用したレシピ。「ワインはジャムに深みを加えてくれてひと味違う仕上がりになります。大人の味わいで、パンやお菓子はもちろん食事ともよく合います」
【材料】作りやすい分量
冷凍ブルーベリー……200g
(※生のブルーベリーを使用する場合も、同量です)
グラニュー糖……135g
レモン汁……大さじ1
赤ワイン……50g
シナモンスティック……7cm位のもの1本
【作り方】
1.鍋に冷凍ブルーベリー、グラニュー糖を入れて混ぜ合わせ、30分程度置き、なじませる。
2.シナモンを加えたら、強火で熱し、一気に加熱する。あくが出たら
取り除き、ワインを加える。
3.中火で好みの濃度まで煮詰めたら、シナモンを取り除く。
料理に使う場合は、やや水分を残したところで火を止めます。
4.消毒した清潔な容器に入れて保存する。
SAWAKO先生流アレンジ「ウインナー、マッシュポテトに添えて」
「パンはもちろん、料理にも合うはず!」と生まれたソーセージ×ジャムの組み合わせ。ソーセージは、ドイツ国際コンテストで日本人初の3位を受賞した「厚木ハム」のものを使用。もちろんそのままでもおいしいのですが、ブルーベリージャムの甘みと酸味が加わることで、ソーセージの脂をさっぱりとさせてくれるように感じます。休日のブランチにぴったりな、贅沢な組み合わせです。
ピンクペッパー入りパイナップルジャム
市販ではあまり見かけないパイナップルジャム。スーパーの青果コーナーで見かけるカットパインを使用しました。「ピンクペッパーを加えることで、見た目にも華やかなジャムに。辛みはさわやかで、ブラックペッパーほど強くはないので、どんなパンやお菓子とも相性抜群!幅広く使えます」
【材料】作りやすい分量
カットパイナップル……200g
グラニュー糖……100g
レモン汁……大さじ1/2
ピンクペッパー(粒)……7粒
【作り方】
1.パイナップルは5mm程度に切る。鍋にパイナップル、グラニュー糖を入れて混ぜ合わせ、30分程度置き、なじませる。
2.瓶の底などで軽く砕いたピンクペッパーと、レモン汁を加え、中火で加熱する。あくが出たら取り除く。
3.ヘラで少し潰すように混ぜ、お好みの濃度になるまで煮詰める。
果肉感がないほうが好きな方は、ここでよく果肉を潰してください。
4.消毒した清潔な容器に入れて保存する。
SAWAKO先生流アレンジ「アボカドトーストに塗って」
SAWAKO先生がカフェでよく食べているというお気に入りのモーニングメニューに発想を得たアレンジです。パイナップルジャムをたっぷり塗って、厚めにスライスしたアボカドをのせました。食パンは池尻大橋「TOLO PAN TOKYO」の「パンキャレ」を使用。アボカドのねっとり感に、パイナップルジャムの華やかな甘みがよく合い、ピンクペッパーも豊かに香ります。
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みなさんのパン活が、さらに素敵なものになりますように。
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