香川県高松市・屋島で立ち寄る、リノベーション系ベーカリーはしご旅。「aripan」&「BAKERY Matsumoto」
香川県高松市の北東部に位置する屋島は、瀬戸内海国立公園や天然記念物にも指定される県内屈指の景勝地。大きな屋根のように見えるために「屋島」と呼ばれ、屋嶋城跡や屋島寺、展望台や水族館などが集まる観光スポットでもあります。
かつて源平合戦の舞台となった山上からは瀬戸内の多島美や高松市街地、讃岐山脈などが一望でき、その夕景・夜景は、「日本の夕陽百選」や「夜景100選」、「日本百名月」にも選ばれるほどの美しさ。日中は正面左手に高松港、天気がよければその先に瀬戸大橋まで見わたす大パノラマが広がります。
そんな屋島を目指し、岡山県からはるばる瀬戸大橋を渡ってドライブしてまいりました。パン好きならやっぱり、パン屋さんはマストでチェックしておきたいところ。今回は対面式のショーケースで販売するリノベーション系ベーカリー2軒をチョイスしてみました。どちらも丁寧に作る愛らしいパンがそろい、地域で愛されるすてきなお店です。
aripan(香川県高松市屋島西町)
1軒目に訪れたのは、地元の不動産会社が手がける団地再生プロジェクトで作られた商業施設『RENOWA YASHIMA』にある「aripan」さん。『RENOWA YASHIMA』は昭和の日本で爆発的に増えた「団地」という文化を生かし、まるごと一棟リノベーション。自分らしく暮らしたい人たちがつながって暮らす「コーポラティブハウス」へと変身させ、ヘアサロンやセレクトショップなどしゃれたお店が数多く入居しています。
「aripan」は、大阪で経験を積んだパン職人の弟と元パティシエの経歴を持つ姉が二人三脚で営むベーカリー。小さな木のドアを開けると、大きなショーケースの中には端正な面持ちのパンがずらり。どれも店主の有光智宏さんが「自分が食べたい」と思える味に仕上げているのだとか。国産小麦粉や地元の野菜に果物、姉の枝里子さんが作る自家製ジャムをはじめ材料ひとつにもこだわり、毎日こつこつと実直にパンを焼き上げています。対面販売スタイルなので、スタッフさんとのコミュニケーションも楽しみのひとつ!質問にも気さくに応えてくれるから、お気に入りのパンがきっと見つかりますよ。
aripanのおすすめパン!
すべての商品が出そろうのは開店直後の10時過ぎ。人気の商品は陳列早々に売り切れることもあるそうなので、お目当てがある人は早めの来店がおすすめです。毎日でも通いたくなる、やさしい空気に満ちたお店でした。お店の前にはテーブルやベンチもあるので、ゲットしたパンをピクニック気分で楽しんでみてはいかがでしょうか。
■aripan
- 住所
- 〒761-0113 香川県高松市屋島西町2453-20 RENOWA YASHIMA 103
- 電話番号
- 087-880-5151
- 営業時間
- 10:00 – 売切れ次第終了
- 定休日
- 月・火曜
BAKERY Matsumoto(香川県高松市屋島東町)
続いては、少し車を走らせて東町方面へ。県道150号線沿いに現れるのは、夫婦ふたりで開いた海の見える小さなパン屋「BAKERY Matsumoto」さんです。こちらの建物は古い納屋を改装しており、新たな生命を吹き込んでベーカリーに生まれ変わりました。
外観は和風な日本家屋なのに、一歩足を踏み入れると店内はとってもスタイリッシュ!まるで別世界のような雰囲気にひたりつつ、ショーケース越しに眺めるパンはまるで宝石みたい……。毎日40種類ほどが焼かれるなか、いち押しは旬のフルーツを取り入れたデニッシュたち。夏はマンゴーや桃、ブドウ、冬はイチゴに栗など季節のフルーツを使用し、色とりどりのビジュアルが愛らしいです。ラインナップは季節によって入れ替わるので、訪れるたびに新作が楽しみになりそう。デニッシュ生地は12層に折り込むことでザクッと食感に仕上げ、しっかりめに焼きこんでいるのも特徴です。
BAKERY Matsumotoのおすすめパン!
近くには『新屋島水族館』や交流拠点の『やしまーる』などがあり、屋島観光やドライブ途中のおやつタイムにぴったり。豊かな自然に抱かれ、ゆったりと海景色を楽しみながらパンを味わいましょう♪
■BAKERY Matsumoto
- 住所
- 〒761-0111 香川県高松市屋島東町46
- 電話番号
- 087-880-6800
- 営業時間
- 8:00 – 15:00
- 定休日
- 月・火曜(月曜が祝日の場合、水曜に振替)
屋島のベーカリー旅はいかがでしたか?どちらも古きよきものを生かし、リノベーションすることで生まれ変わったパン屋さん。屋島の歴史に思いをはせながら、かわいいパンを味わうのも旅の醍醐味ですね!
WRITER
ありま しょうこ
パンシェルジュ3・2・1級のほか、パンプロフェッショナル・パンスペシャリスト・手作りパンソムリエ・ベーカリーパティシエ・カレーパンタジスタの資格も取得。
このたび、ずっと夢だった『パンの本』の創刊編集長に就任。
『WEBタウン情報おかやま』では、岡山のパン屋さんを紹介する企画『パンのとりこ』を連載。
★日刊WEBタウン情報おかやま
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★パンのとりこ
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