郡山に行ったら食べ比べたい!福島県のご当地パン「クリームボックス」3選
クリームボックスは、食パンの上にクリームを厚く塗って焼いたスイーツのようなご当地パンです。福島県郡山市内のパン屋さんはもちろん、学校の売店にも並んでいて、地元では“ソウルフード”として親しまれており、今では福島県外の人にも人気の存在です。今回は郡山市内でクリームボックスを販売するお店、3店をご紹介します。
創業大正13年という老舗「大友パン店」
大正13年創業の老舗「大友パン店」がクリームボックスを作り始めたのは1980年代初頭。40年近くの歴史を経た今では「みなさん、メロンパンやあんパンと同じように買っていきますよ」と店主さん。
「大友パン店」では、いくつもある食パンのなかから、「ミルク食パン」の生地をクリームボックス用にサイズを変えて焼いています。パンは小さめで、厚みは3cmとボリュームあり。生クリームと牛乳のシンプルなクリームは、厚みのあるパンをおいしく食べてもらうための工夫だそうです。
「大友パン店」では、福島のソウルドリンクとされる「酪王カフェオレ」を使った「酪王カフェオレボックス」も販売中。「酪王カフェオレ」と含めて、青春の味と懐かしむ人も多いようです。
「大友パン店」はJR郡山駅から徒歩なら15分、バスで8分ほどのところにあります。豊富な種類のパンに加え、ケーキも並ぶお店です。
■大友パン店
- 住所
- 福島県郡山市虎丸町24-9
- 電話番号
- 024-923-6536
- 営業時間
- 7:30~19:00 日祝7:30~18:00
- 定休日
- 無(お盆・正月を除く)
焼き立て「クリームボックス」が買える「ベーカリーチロル」
郡山駅から南西に3キロほどの住宅街にある「ベーカリーチロル」。オープンした1979年以来「焼き立て・揚げたて・作りたて」をモットーとしているお店です。時には県外からお客さんが来ることも。
「ベーカリーチロル」の「クリームボックス」は、イギリスパンに牛乳と生クリームを使ったシンプルなクリームをのせてから、しっかりと焼いています。トーストしたパンのカリッとした香ばしさとクリームの甘さ、両方を楽しめます。1日に何度も焼き立てがお店に並ぶので、温かいまま持ち帰ることができるのもうれしいところ。
パンは手頃な価格ばかり。しかもたくさんの種類が並んでいるので、しばらく迷っているうちに焼き立てのパンが出てくるのも「ベーカリーチロル」の特徴です。
■店舗情報
- 住所
- 福島県郡山市菜根1-24-11
- 電話番号
- 024-922-2912
- 営業時間
- 10:00~19:00、祝日〜18:00
- 定休日
- 日
郡山駅で買えて、お土産にもぴったりな元祖「クリームボックス」
「クリームボックス」が郡山で初めて販売されたのは1976年のこと。「ロミオ」というパン屋さんによって生まれました。現在ロミオは「ままどおる」で有名な郡山のお菓子屋さん「三万石」のグループです。
じわっとした弾力のあるミルクパンは厚み2cmほど。とろーりとした甘くてミルキーなクリームが厚めにのせられています。クリームはコクのある練乳入りです。
郡山駅構内の商業施設「エスパル郡山」の「三万石」でも、この元祖「ロミオのクリームボックス」が販売されています。賞味期限は当日ながら、愛らしいキャラクター、クリームボッくんのイラストが目を引くボックスに入っているので、お土産にも最適。午前中に売り切れてしまうことも頻繁にあるそうです。
「ロミオのクリームボックス」は新幹線で運ばれて、東京駅構内グランスタでも販売されています。
■ロミオのクリームボックス
安くなければクリームボックスじゃないですよ、という声も聞かれたお手頃価格のご当地パン「クリームボックス」。今ではラウンドパンを使っていたり、変わり種も販売されているそうです。郡山を訪れる機会があったら、ぜひ味わってみてくださいね。