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いつ訪れても食べたいパンに出会える・岡山市「BAKE SHOP HERMES」
パンやの夜明け

いつ訪れても食べたいパンに出会える・岡山市「BAKE SHOP HERMES」

ありま しょうこ
ありま しょうこ

BAKE SHOP HERMES(岡山県岡山市南区下中野)

岡山パン屋,ヘルメス,ぱんてな,パン屋巡り

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中四国を中心としたチェーンベーカリー「ベイクショップグループ」が運営している「BAKE SHOP HERMES」。こちらの「下中野店」は大型の独立店で、ほかにもスーパー「COOP」内のインショップとして系列店を県内に多数展開しています。最大の魅力はなんといっても、その使い勝手のよさ。毎日160種類も焼き上げるパンはバリエーションが豊富で、いつ訪れても食べたいパンに出会えます。お店の前にあるテラスでは、朝早くから近所のお客さんが楽しそうにおしゃべりを楽しむ光景が見られます。まるで外国の庭みたいな小道があって、木のテーブルセットが置かれて、緑に囲まれた、実にいい雰囲気。まさに憩いの場として親しまれているようです。平日はビジネスマン、休日はファミリーを中心に7時半のオープンから、閉店まで客が途切れることはありません。

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〒700-0973 岡山県岡山市南区下中野10
※JR岡山駅より車で15分
OPEN 7:30-19:00<売切れ次第終了>
定休日:火曜日

※店舗や商品に関する情報は直接お店にお問い合わせください。

人気商品

・ビーフカレーパン
・クリームパン
・塩メロンパン
・プチクロワッサン
・発酵バターの塩パン

小田剛史さん

「BAKE SHOP HERMES」取締役でありながら、みずから工房でパンを焼き店頭にも立つ。25年にわたるパン職人の経験のノウハウを生かし、日々後進の育成にも注力。いっぽうで新商品の開発にはセンスとアイデアをいかんなく発揮。誰にも愛されるおいしいパンを作ることに使命感を燃やす。その熱い想いとは裏腹に、人柄のよさが感じられる穏やかな語り口ととろけるような笑顔が印象的。

お店のこだわりやコンセプトについて教えてください。

いつ来ていただいても焼きたてのパンを提供したいという気持ちが強くあります。おいしさはもちろんですが、オーブンから出したときの小麦の香りまで、お客さんに楽しんでほしいですね。そのために、店内の工房では朝早くからスタッフ総出でこまめにどんどん焼き上げています。商品によりますが、多いものでは1日に6回焼くものもあるんですよ。

また、パンを選ぶ楽しみを感じていただけるよう、種類はたくさん揃えています。迷ってしまうほどワクワクしてもらいたいですし、また来ようと思ってもらえたらいいなと。だから新商品の開発には力を入れています。四季に合わせて、だいたい3ヶ月ごとくらいの頻度でニューフェイスが並びますので、楽しみにしてくださいね。

看板商品について教えてください。

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トマトにチーズ、ベーコンとまるでピザのような組み合わせ。「イタリアーノ」という名前のとおり、イタリアでは定番のパンです。たっぷりのバジルでアクセントを効かせたので、バジル好きにはたまりませんよ。濃いめの味わいなので、あえて生地は主張の少ないシンプルなものに仕上げています。色合いのキレイさが売り場でも目を引くためか、トレーにのせるお客さまが多く、人気が高いひと品ですね。食べごたえがあり、これひとつで朝ごはんや軽めのランチ用にもぴったりだと思います。

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素材のなかでも、「塩」には何よりもこだわっています。たとえば「発酵バターの塩パン」の生地にはドイツの岩塩・アルペンザルツ、トッピングにはフランスの天然塩・ゲランドの塩と2種類を使い分けているんですよ。この「塩メロンパン」は、岡山県産うるち米で作った「塩パン」を、子どもから大人まで大好きな「メロンパン」にアレンジしたものなんです。あまじょっぱくてサクサクして、やみつきになってしまうとご好評いただいています。店に並ぶ150種以上のラインナップで、長年売り上げ3位を誇っている、まさしく看板商品です。

パン作りで心がけていることを教えてください。

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いかに当たり前のことが当たり前にできるか、を念頭においてパンづくりにあたっています。毎日同じ作業の繰り返しではありますが、つねに同じクオリティを実現するのはとても難しいですね。ただ、やはり来てくださるお客さんに焼きたてを食べてほしい気持ちが根底にありますから。スタッフも多いですし、オペレーションを含め作業のタイミングを図るのはすごく難しいです。でも、いちばんおいしい状態のパンを食べていただけるように、と思えば頑張れますよ。

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小田さんのパンとのエピソードを教えてください。

──パン屋さんを志したのはどのようなきっかけだったのですか。

以前私は包装資材の会社で働いていました。飲食店のお客さんを対象に、パッケージを販売する仕事ですね。そのためパン屋さんにおうかがいする機会が多く、職人さんがパンを焼く姿を見てきました。それがとても楽しそうで生き生きしていて、自分もパン屋を目指してみたいと思ったんです。

──思い描く理想のパン・パン屋について教えてください。

今もこだわっていますが、健康にいいパンを作りたいと考えています。お越しくださるお客さんの体を気づかうとともに、もっとも身近な存在である食から健康を取り入れていただきたいんです。僕にできるのはパンづくりですからね。「BAKE SHOP HERMES」のパンを通して、人々の健康に貢献出来たら素敵だなと思っています。今後は穀物をはじめとしたヘルシーな素材を積極的に使っていきたいですね。

パンシェルジュやパン好きの読者に向けてメッセージをお願いします。

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パン屋さんでは、自分の好きなパンや定番のパンだけじゃなくて新しいものを手に取って試してみるのがおすすめです。冒険することで新たな発見や見落としていたよさに気づくこともありますから。そのために僕も日々新商品の開発、アイデアラッシュに取り組んでいます。これからも流行だけにこだわるのではなく、それぞれの生地に合わせて、もっともベストな食材をチョイスして作っていきたいと思います。岡山県に来られたらぜひ立ち寄ってみてくださいね。

WRITER

ありま しょうこ

ありま しょうこ

岡山の地域情報誌『タウン情報おかやま』『オセラ』随一のパン好きスタッフで、自称「ぱんライター」としても活動中。

パンシェルジュ3・2・1級のほか、パンプロフェッショナル・パンスペシャリスト・手作りパンソムリエ・ベーカリーパティシエ・カレーパンタジスタの資格も取得。

このたび、ずっと夢だった『パンの本』の創刊編集長に就任。

『WEBタウン情報おかやま』では、岡山のパン屋さんを紹介する企画『パンのとりこ』を連載。

★日刊WEBタウン情報おかやま
https://tjokayama.jp/

★パンのとりこ
https://tjokayama.jp/section/series/pantoriko/

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