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持って帰れるギリギリのサイズ!?全長60センチ 代官山 『生ソフトフランスパン-虹-』「パンのフェス 2022春 in 横浜赤レンガ」初出店パン屋さんリポート
パンやの夜明け

持って帰れるギリギリのサイズ!?全長60センチ 代官山 『生ソフトフランスパン-虹-』「パンのフェス 2022春 in 横浜赤レンガ」初出店パン屋さんリポート

辻 美穂
辻 美穂

2016年に初開催して以来、延べ100万人以上が来場している日本最大級のパンイベント「パンのフェス2022春 in 横浜赤レンガ」が、2022年3月11日(金)~13日(日)に開催されます。それに先がけて、「ぱんてな」では初出店のパン屋さんを紹介します。

今回は、「生ソフトフランスパン『虹』」を運営・プロデュースする、株式会社ノアのCSO、前村佳槻(かつき)さんに、「パンのフェス」への意気込みや、フェスでのおすすめ商品などを伺いました。

「生ソフトフランスパン『虹』」について教えてください。

2021年12月にオープンした「生ソフトフランスパン」の専門店です。
焼かずに“生”で楽しめる、高級食パンのような食べ心地のフランスパンを、毎日焼きたてで提供しています。

リピートしていただくお客様がいる一方で、“お店にはなかなか買いに行けない”という、パン好きの方々からの声をいただくことも多くあります。

「パンのフェス」はパン好きな方が多く集まるイベントですし、“横浜赤レンガ倉庫なら行ける”という方も、いらっしゃるかもしれません。より多くの方に味わっていただける絶好の機会だと思いまして、出店を決めました。

うちはオープンして間もない店で、ほかにはあまり無い特徴的なパンを売っています。“こんな新しいパンがあるんだ”と発見してもらいたいなと思います。

パンのフェス

「生ソフトフランスパン」は、1本サイズ1,100円、ハーフサイズは700円。会場でも同じ価格で販売します。

商品の特徴や、素材について教えてください。

「生ソフトフランスパン」は、“ソフト”という名のとおり、中が高級食パンのようにふわふわしっとりです。コクのある味わいながら、通常のバゲットよりも軽やかで、毎日食べても飽きずに召し上がっていただけます。

素材はフランスパン同様、乳製品や卵を使っておりません。乳・卵アレルギーがあるお子さまのためにリピートされる方もいらっしゃいますので、ご家族みなさんで食べることができる、新しいパンのひとつとなっていければと思っています。

パンのフェス

乳製品や卵を使用せず、ふんわりやわらかく焼き上げている「生ソフトフランスパン」。通常のバゲットよりものど越しがよいのも特徴で、“のどを通り抜ける時の香りがよい”と評する人も。

そして、インパクトのある大きさも特徴です。長さは60cmとほぼバゲット並みですが、直径が約15cmとかなり太く、ボリューム感があります。焼き上がりで900g以上ありますので、ずっしりと重みも感じるパンですが、アコーディオンサンドなど、この大きさならではの楽しみ方ができますよ。

パンのフェス

ドンと迫力ある大きさ!あらかじめ、Instagramなどで写真を見ていても、お店で実物を見ると、“思っていた以上に大きい”と感じる人が多いそう。

「パンのフェス」で販売する商品で“これは食べてほしい”というおすすめを教えてください。

会場では、「生ソフトフランスパン」1本サイズはもちろん、店舗でも販売しているハーフサイズもご用意します。お好みのサイズを選んでいただければと思います。

“生のほうが圧倒的においしい”という方もいらっしゃるほど、そのままでもおいしく味わっていただけますが、軽くトーストしてもおいしいですよ。僕は、ホットサンドにして食べるのが好きなんですけど、分厚く切って、フレンチトーストにするのもおすすめです!

パンのフェス

長めに卵液に浸けこんで“蒸し焼き”のようにすると、スフレパンケーキのようなフレンチトーストに仕上がるそう。

あとは、フェス限定商品をご用意するかもしれませんので、楽しみにしていてください。

前村さんのパンづくりへの思いやこだわりを伺えますか?

当店は、もともと“毎日飽きずにおいしく食べられる、食パンに代わるパン”というコンセプトではじめました。しかし、ふわふわしっとりを追求すると、甘みや油分が多くなって、軽やかさが表現できないと思いました。そこで、乳製品や卵を使わず、いかにシンプルに作るかということを追求しました。

そうして生まれたのが、“引き算のレシピ”。水分量を極力減らすことで、ふわふわっとやわらかい生地を実現しました。一般的に、やわらかい生地を作る時は、より加水していくケースが多いのですが、「生ソフトフランスパン」は逆の発想で作っています。

また、このサイズも、おいしいパンに仕上げるためのこだわりです。発酵する時の箱を大きくすると、食べた時の食感や歯切れが圧倒的に違います。それで、パン自体の大きさも、持ち帰りできるギリギリの大きいサイズに決めました。

パンのフェス

大阪で料理人を14年、東京や名古屋でITマーケティングを12年という経験を生かし、現在は飲食店プロデュースなどを行う前村さん。「生ソフトフランスパン『虹』」は、構想から約2年をかけて実現させたという。

パンは今後も「生ソフトフランスパン」一本で販売していく予定ですが、いずれは専用のジャムやスプレッド、この特徴的な形を活かしたホットサンドなども販売できたらと思っています。現在は、「生ソフトフランスパン」のラスクを開発中。乳・卵不使用で作れないかと試行錯誤中です。

パンのフェス

「サーフパンダ」の外側は、購入したパンの撮影スポットになっているそう。店名の『虹』込めた“いろいろな方がいろいろな食べ方で七変化できるプレーンなもの”という意味のように、今後は「生ソフトフランスパン」の七変化も楽しめるかも。

また、「生ソフトフランスパン」を抱えた当店キャラクター「サーフパンダ」のキャラクターグッズも販売していますので、パンをご購入の際は、グッズもゆっくりご覧いただけると嬉しいです。

パンのフェス

“アメリカ西海岸にある一軒家のサーフショップ”をイメージし、マットな水色にこだわった店内。「サーフパンダ」グッズも評判で、すでに売り切れているものもあるそう。グッズの向こうにチラっと見える「生ソフトフランスパン」用の小麦粉袋も、「サーフパンダ」デザイン。

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これまでにない、ふわっと軽やかなフランスパン。その新食感をぜひ味わってみたいですね。おうちでいろいろアレンジするのも楽しそうです。

まだまだ初出店のお店紹介は続きます!おでかけ前にチェックして、「パンのフェス2022春 in 横浜赤レンガ」をより楽しんでください。

生ソフトフランスパン『虹』

パンのフェス

隠れ家的な店ながら、“香りでお店へたどり着けた”という人もいるほど、店舗周辺は工房からあふれる焼きたてパンのいい香りに包まれているそう。

■店舗情報

所在地
東京都渋谷区猿楽町26-2
電話
03-6427-0100
営業時間
10:00~18:00
定休日
不定休
生ソフトフランスパン虹公式サイト
http://francepanda.com/

WRITER

辻 美穂

辻 美穂

とにかく食べること、飲むことが好きで、異業種から食の業界へ転職をとフードコーディネーターの学校へ。複数の調理現場でバイトしたあと、菓子とパンの会社で商品企画の仕事に就く。自社パンのおいしい食べ方をあれこれ試しているうちにパンの魅力にハマり、その後ライター活動を始めてからも、そして活動拠点を福岡に移した2013年以降も、仕事のついでに気になるパン屋へ立ち寄り、新たなパンとの出合いを求め続けている。最近気になるのは、自分の体重と屋根で勝手に居候するスズメたちのこと。

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