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【3/18開店】「Petrichor Bakery and Cafe」は、サンマルクが手掛けるチーズとパンのおいしいお店
パンやの夜明け

【3/18開店】「Petrichor Bakery and Cafe」は、サンマルクが手掛けるチーズとパンのおいしいお店

梶原 綾乃
梶原 綾乃

2024年3月18日、ニュウマン新宿2Fエキナカに、ベーカリーカフェ「Petrichor Bakery and Cafe」(ペトリコール ベーカリー&カフェ)がオープンしました。こちらは株式会社サンマルクホールディングスが手掛けた新業態。オープン当日にうかがい、同社のレストラン事業部 メニュー・販促部長の久保田歌織さんにお話をうかがいました。

──「Petrichor Bakery and Cafe」のコンセプトについて教えてください。

エキナカというと、乗り換えのための通り道のようなイメージがある人も多いと思いますが、目的地として訪れてもらえるような場所をつくりたいと思いました。店内の内装は洞窟のような雰囲気にしていて、新宿という立地でありながらも、都会の喧騒を離れて落ちつける場所をめざしました。

洞窟のような内装。照明の形や壁の塗りにもぜひ注目してみてください。

──「Petrichor」というのは、雨上がりの土の匂いという意味だそうですね。止まり木のようにくつろげるベーカリーがエキナカにあるのはとても嬉しいです。

もちろん、乗り換えなど移動中に来られる方もいらっしゃると思います。そのような方にとっても、ゆっくりしてもらえるお店でありたいです。ニュウマンの周辺にはすでにパン屋さんがたくさんあります。『店内でお食事のできるお店』というお話どおり、ほかのお店にはないものを、お食事として成立するものを、とメニューを試行錯誤しました。

そこで生まれたのが、国産小麦を使ったロデヴのサンドイッチです。加水率100%のもちもち食感で、食べごたえのある大きさです。当店はレストラン事業部が手掛けているので、レストランを運営してきたノウハウが生かされています。サンドイッチに挟む惣菜、サイドメニューのスープやサラダまで手づくりです。

──なるほど。レストランの技術が集合しているわけですね。とてもおいしそうです。

加水率の高いパンは扱いが難しく手間もかかります。ベーカリーレストランでも取り扱っていませんので、当店でぜひ味わっていただきたいです。

レストランではハンバーグやチキンを焼いたりとか、いろいろな調理を行っています。「Petrichor Bakery and Cafe」でも、なにか手づくりできるものはないかと考えた結果、チーズを製造することになりました。「フロマージュブラン」と「リコッタチーズ」の2種類を毎日店内で製造し、メニューに取り入れています。

──それはすごいですね!近くのベーカリーにはない大きな特徴だと思いました。

当店のカフェラテは、乳脂肪分の高い牛乳を使用しているのですが、せっかくならばその牛乳を生かしてなにか作れないかと考え、チーズに至りました。おすすめの「国産小麦のロデヴサンド 北海道産かぼちゃ&フロマージュブラン」には乳脂肪分40%以上の濃厚な生クリームを使用して作ったフロマージュブランをサンドしています。

「国産小麦のロデヴサンド 北海道産かぼちゃ&フロマージュブラン」(店内649円/テイクアウト637円)。濃厚ながらさっぱり、ほのかに酸味も感じられるフロマージュブランが、かぼちゃの甘みとほどよく混じり合います。

チーズはパンだけではなくサラダ、ドリンクにも使用しています。フロマージュブランをベースにした「チーズケーキシェイク」、「ティラミスコーヒー」があります。リコッタチーズは2種類のサラダに使用しています。

牛乳もコーヒーもそれぞれのおいしさが生きている「カフェラテ」(店内649円/テイクアウト637円)。京都「小川珈琲」の豆を使用し、ホット、アイス、エスプレッソで豆が異なるのに驚き。毎日飲んでも飽きのこない味をと厳選されています。

──この商品ラインナップに至るまではとても大変だったのではないでしょうか。

一度決まった生地を変えて、いちから作り直した商品もあります。ロデヴと一言で言ってもいろいろな加水率がありますので、%を設定するのに苦労しました。具材との相性、翌日までおいしく食べられることを考えて100%になりました。

ほかにもいろいろなサンドイッチが展開されています。

オープンしたばかりの現在は、ロデヴ、ブリオッシュ、デニッシュと大きく3つの柱を展開しています。今後は夏のフルーツを使ったデニッシュなど、季節を取り入れた商品展開をしていきたいと思います。

32層もの繊細なデニッシュや、ニュージーランド産バターを使ったブリオッシュなどもあります。

色鮮やかなサラダや、フルーツデニッシュも気になります。


──今後の商品も楽しみです。最後に、久保田さんが個人的におすすめの商品を教えてください。

季節のフルーツでいいますと、今は青森県産の「星の金貨」というりんごを使ったデニッシュを販売しております。見た目はふつうのアップルパイなのですが、ふと翌日に焼いて食べたらとてもおいしくて。赤いりんごではないので地味に映るかもしれませんが、酸味が少なく甘みがしっかりとしているんです。

久保田さんいちおしの「季節のフルーツデニッシュ 青森県産 星の金貨」(390円)。

あとは、先ほどもお話した「国産小麦のロデヴサンド 北海道産かぼちゃ&フロマージュブラン」です。サンドは他にも種類がありますが、絶対食べていただきたいメニューのひとつです。いずれも具材の組み合わせ、その場で食べる場合や、お持ち帰りしてもおいしくいただけるようにも工夫していますので、ぜひ楽しんでいただけると嬉しいです。


交通の玄関口に位置する「Petrichor Bakery and Cafe」は、忙しい平日もゆっくりしたい休日でもやさしく出迎えてくれそうな佇まいでした。このお店でくつろぐことを目的に向かえば、一日がより豊かに過ごせそうな気がしています。

■Petrichor Bakery and Cafe

住所
東京都新宿区新宿4丁目1−6 ニュウマン新宿 2F エキナカ
営業時間
月~土/8:00~21:00  日・祝日/8:00~20:30
電話番号
03-6457-4309
定休日
施設に準じる

WRITER

梶原 綾乃

梶原 綾乃

編集者/ライター。
お菓子やパンを作ったり、食べたりすることが好き。
ご当地パンの包装紙を収集中。「サラダパン」が大好き。

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