パンやの夜明け

【「パンのフェス 2025 in 横浜赤レンガ」初出店パン屋さん】「しなやかな暮らし」がテーマ。季節のスープとスプレッドも人気の神奈川県鎌倉市「PLUSOUPLE（プラスプレ）鎌倉本店」

2025.02.28 11:00

野崎さおり

2016年に初開催されて以来、毎年たくさんの人で賑わう日本最大級のパンイベント「パンのフェス2025 in 横浜赤レンガ」。今年は2025年3月7日（金）～9日（日）の3日間にわたって開催されます。それに先がけて、「ぱんてな」では初出店のパン屋さんを紹介します。

プラスプレ

今回は、神奈川県鎌倉市にある「PLUSOUPLE鎌倉本店」を紹介します。パンの次にお店の看板メニューとなっている自家製スープも自慢のお店です。お店のこと、食事パンをはじめとするパンのこと、そしてパンのフェスへの意気込みを、シェフ兼店長の米田裕希さんに伺いました。

「PLUSOUPLE鎌倉本店」について教えてください。

PLUSOUPLE鎌倉

「PLUSOUPLE鎌倉本店」は2022年7月にJR鎌倉駅西口から徒歩3分の場所にオープンしました。2023年12月に「ぱんてな」でも紹介したもらった「エキュートエディション御茶ノ水店」と同じように、「しなやかな暮らし」をテーマに、パンとスープとスプレッドを用意しています。鎌倉本店は、店内に加えてテラス席もあって広々としています。全体的にゆったりと過ごしていただけるお店です。

パンづくりへの思いを教えてください。

「PLUSOUPLE」では、石臼挽き小麦粉やライ麦粉など厳選された粉を使ってパンを作っています。それから発酵種は「ゆめちから乳酸菌」を使っています。これは、見た目はルヴァンリキッドに似ていますが、特別な発酵種です。「ゆめちから乳酸菌」を使うことによって、生地がしっとり柔らかな食感になり、マイルドな酸味を感じるパンになります。

「PLUSOUPLE鎌倉本店」ではほとんどのパンで「ゆめちから乳酸菌」を使っていて、1日に50種類以上のパンを作っています。

「鎌倉食パン（山型）」（ハーフサイズ497円）

お店を代表するパンは「鎌倉食パン」という食パンです。角型と山型の両方を用意しています。サンドイッチにも使っている人気のパンです。

お店のコンセプトがしなやかな暮らしで、旬の食材を使ったりとか、自然の恵みを感じるパンやスープ、スプレッドを作っていることも、お店の特徴だと思います。

「パンのフェス」で食べてほしい、おすすめのパンを教えてください。

「塩トリュフバターブレッド」（324円）

「鎌倉食パン」の次に人気なのが、「塩トリュフバターブレッド」です。使っているのはカンパーニュ生地で、クレッセント型に成型して焼いています。芳醇な香りのするトリュフバターを包み込んで、フランス産の塩をトッピングして味のアクセントにしています。外側はカリカリとしていて、中はもちもち、食べるとジュワッとバターが広がるという、3種類の食感が楽しめるように設計しました。

鎌倉という土地柄を生かした「アオサ香る鎌倉ハム富岡商会ベーコン」（421円）もおすすめです。アオサを練り込んだ生地に、「鎌倉ハム富岡商会」さんのベーコンを巻き込んでエピにしています。アオサの香りとベーコンのうまみが生地と一体になって、お酒にも合うと好評です。

「パンのフェス」限定！「ホワイトブーケ・クロワッサン」（562円）

パンのフェス限定の「ホワイトブーケ・クロワッサン」もこの機会に味わっていただきたいパンです。ハート形の発酵バタークロワッサンにホワイトチョコレートとエディブルフラワーをトッピングしています。パンにエディブルフラワーを使うことはあまりないと思います。カラフルでかわいらしく、春にぴったりです。

「ブリュレ・クリームパン」（292円）

甘いパンは他にも「ブリュレ・クリームパン」と「自家製ミルクティーフランス」を販売する予定です。「ブリュレ・クリームパン」は北海道産の牛乳を使用した濃厚でとろとろの自家製カスタードクリームがたっぷり入っています。クリーミーなカスタードクリームと、表面をバーナーで焦がしたほろ苦いキャラメリゼのコンビネーションが絶妙です。鎌倉店でも上位に入る人気商品です。