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ぱんてな×浅野屋「シュトレンオンライン試食会」をレポート!
オンラインイベント

ぱんてな×浅野屋「シュトレンオンライン試食会」をレポート!

梶原 綾乃
梶原 綾乃

去る10月27日に、ぱんてな×浅野屋「シュトレンオンライン試食会」が開催されました。
クリスマスシーズンになるとパン屋さんやパティスリーで見かける「シュトレン」ですが、ブランジェ浅野屋でも、毎年販売されています。11月に発売する「クリストシュトレン」の試食や、ブランジェ浅野屋軽井沢旧道本店のオンライン見学と、ボリュームたっぷりなイベントの様子をレポートします。

人気ベーカリー「浅野屋」初のオンラインイベント

参加者のもとには今回、試食用シュトレンのほか、ラスク2種類、クッキーがプレゼント。さらに、浅野屋の店頭で使える「アップルパイ引き換え券」と、オンラインショップで使える500円クーポンが届きました。シュトレン以外にも特典が盛りだくさんですね!

浅野屋 オンラインイベント 試食

参加者に届いた商品たち。ラスクは全店で販売中。お取り寄せも可能です。キャラメルサンドは軽井沢限定商品です。

18時50分になると、参加者のみなさんがぞくぞくとZOOMに入室し、19時にイベントがスタート。まずは株式会社浅野屋 マーケティング・ECビジネス推進課の齋藤綾子さんの挨拶から。浅野屋の歴史についてを紹介してくれました。

まずは、浅野屋についてをおさらい!

浅野屋は、1933年東京麹町で誕生しました。「浅野屋商店」という食料品店だったそうです。
当時の麹町といえば、世界各国の大使館が多いエリアでした。外国人外交官から「避暑地である長野県・軽井沢に夏季限定の出張所を開設してほしい」という要請を受けて、1940年、軽井沢に夏季出張店を開設。浅野屋といえば軽井沢というイメージですが、これがその原点だったのです。その後、軽井沢店は外務省より物資の配給元として指定され、戦時中に疎開されていた外国人向けに、お酒やパンの配給業務を行っていたそうです。

浅野屋旧道本店

食料品配給所となっていた当時の看板。現在も軽井沢旧道本店に展示しています。

夜の軽井沢旧道本店を見学

続いて、軽井沢旧道本店の店内ツアーが始まります。案内するのはシェフ、柴田知行さん。柴田さんは2001年に浅野屋へ入社し、数カ所の製造工場に勤務、海外研修などを経て、現在は工場の製造責任者を担当しています。

浅野屋のシェフ 柴田知行さん

夜の軽井沢は静かで、もう寒そうな雰囲気が漂っています。
この日は閉店後のため、お店にすべてのパンは並んでいませんでしたが、常時で菓子パン70種類、ハード系が20種類が揃っています。また、温めるだけで食べられるおかずも多数販売されていて、別荘での時間を楽しむお客さんに親しまれているようです。

見学のなかで特に参加者の注目を集めていたのが、スペイン製の円形石窯オーブン。1986年に設置され、現在でも使われている軽井沢旧道本店の象徴ともいえる存在です。

浅野屋 石窯

スペイン製の円形石窯オーブン

1日に5〜6回薪をくべて管理されていますが、この火のコントロールがなかなか難しいのだそうです。リモートでも聞こえてくる「パチパチ」という薪の音には、参加者も大興奮!「音がよく聞こえます」「火加減が難しそうですね。さすがプロフェッショナル」などみなさん、チャットで感想を教えてくれました。

この石窯は蓄熱性が高く、営業終了後も熱を持っているようで、翌朝になっても約250℃がキープされていることもあるとか……!遠赤外線のように、中から火がじんわり入っていくのでおいしいフランスパンが焼けるのだそう。石窯や暖炉の暖かさを感じながら、お店で食事を楽しんでみたいですね。

シェフの解説つきでおすすめ商品をご紹介!

ここで、軽井沢限定商品の紹介コーナーへ。まずは信州産ルバーブとクリームチーズのオザマンドです。

ルバーブ クロワッサン

赤いルバーブは高原地帯でしか栽培できない希少種とのこと

ルバーブジャム入りのクロワッサン生地に、クリームチーズと砂糖漬けのルバーブをトッピングしています。ルバーブは「西洋フキ」とも呼ばれる野菜ですが、八ヶ岳の麓の富士見町で採れる「赤ルバーブ」は希少種で、砂糖漬けにするといちごのような香りと甘味、酸味がでるのが特徴です。こちらは11月いっぱいまでの限定商品となります。

次に、軽井沢の自社農場で育てた黄色いミニトマトを使った「トマトとモッツァレラ」。黄色いミニトマトとモッツァレラチーズを生地で包み、焼き上げています。

黄色いトマト モッツァレラチーズ パン

黄色いトマトは、赤いトマトより糖度が高いのが特徴なのだそうです。こちらの取り扱いはそろそろ終了の予定ですが、赤いトマトを使った同商品は年中販売しているそうです。
参加者のみなさんは、商品に興味津々!「ルバーブってどんな味なんですか?」「自社農場すごい!見てみたい」などと、柴田さんとのコミュニケーションを楽しみました。

いよいよお待ちかねのシュトレン試食タイム

40年以上受け継がれる浅野屋伝統のレシピで作っている「クリストシュトレン」。そのこだわりの説明を受けて、いざ試食です。

浅野屋 クリストシュトレン

<クリストシュトレン おいしさの秘密>

浅野屋で40年以上受け継がれる「クリストシュトレン」は、ラムレーズン、サルタナレーズン、オレンジピール、シトロンピール、アップルなど6種類のドライフルーツをふんだんに練りこみ、しっとりと焼き上げられています。

①フルーツたっぷり
浅野屋のパンでも人気のラム酒漬けレーズン。時間をおくと、フルーツのうまみやラム酒がじんわり染み出てよりおいしく食べられます。
浅野屋のスタッフが、時間をおいたシュトレンの味の変化をレポートした記事もありますので、ぜひご覧ください。

②冷凍熟成でうまみアップ
生地は焼き上げてから一度冷凍しています。寝かせることで、よりしっとりとした食感になります。また、しばらく時間を置いておくことでサクッとした食感に変わり、時間によって変化が楽しめます。

③アーモンドスライス
一度低温でローストして、生地に練り込んでいます。このひと手間が、食感や香りのアクセントに。

④軽井沢で手作り
軽井沢旧道本店の工房でひとつひとつ職人たちが手作りしています。

浅野屋 シュトレン オンラインイベント

みなさんでシュトレンと一緒に記念撮影してから、いただきま〜す!

さっそく「ラム酒漬けのいい香りがします♪」「おいし~い。ほろっとした食感!香りがいいですね」「ずっしり!フルーツ豪華ですね」とのチャットが飛び交いました。
シュトレンを初めて食べたという方からは「硬いものかと思っていたら、ケーキのような食感で驚いた」という感想が。久しぶりに食べたという方からは、「今まで買ったものはパサパサしたものが多かったけど、浅野屋さんのはしっとりしていた」という声も!

みなさんの感想を読んだところで、筆者もいただいてみました。さっくりやわらかな生地に、レーズンやオレンジピールはもちろん、シトロンピールやアップルといった、バリエーション豊かなフルーツのおいしさをしっかりと感じられます。くるみの食感や、こだわりのナッツの香ばしさも随所に感じられ、ひと口食べるごとに発見や喜びがある、素晴らしき王道シュトレンだと思いました!

シュトレンの気になるアレコレをシェフが答えてくれました

おいしいシュトレンを味わったあとは、質疑応答コーナーへ。1992年に浅野屋に入社された古株のひとり・平 和生さんが、浅野屋のことやシュトレン作りのことなど、参加者から寄せられた質問に答えてくれました。

浅野屋の開発責任者 平 和生さん

Q シュトレンを毎年作っています。ドライフルーツの漬け込みはどのくらい前から始めますか?

平さん 1週間くらい前です。レシピ本を見ると、1ヶ月前などと書いてあるものもありますが、以前「1週間くらいで味が染み込んで、それ以上は長く漬けても味を吸わないらしい」と洋酒メーカーの方に聞いたことがあり、うちではそうしています。

Q 薄くスライスすると、ボロボロと崩れることがあります。おすすめの切り方はありますか?

平さん 包丁は波刃ではなく、ふつうの包丁を使ってください。ケーキと同様に、包丁を少し温めたほうが上手にスライスできますよ。

Q 自分でシュトレンを作ると形がうまくいきません。きれいに仕上げるコツはありますか?

平さん ボウルにバターと砂糖を加えてヘラで混ぜ、たまごを混ぜ、多めのイーストで作っておいた中種を入れる方法をとるとします。まずバターと砂糖を入れるときには、あまり泡立て器で立てすぎないこと。たまごも3〜4回に分けて入れると思いますが、混ぜすぎないようにしましょう。中種は小さく切ってから入れて、にぎるようなイメージで混ぜてください。ドライフルーツも一緒に、にぎりつぶしながら混ぜましょう。きれいな山形にするのが難しいと感じられるようであれば、俵型に入れて焼くのでも十分趣があっていいと思います。

シュトレン、いつ食べる?どのように食べる?

最後にシュトレンの食べ方や、食べる時間帯についての話もありました。
おやつやランチに食べる方が多かったですが、朝食で食べるという方も。食パンを食べるのと同じ感覚で、コーヒーか紅茶とあわせていただくそうです。なかには、子どもが寝たあとの晩酌タイムに、お酒といっしょに楽しむという方も。浅野屋の齋藤さんも、白ワインとのペアリングをおすすめしていました。お酒が飲めないという柴田さんは、紅茶をおすすめに挙げています。
また、参加者のシュトレン事情は様々で、毎年1本買って食べるという人から、友人と数種類を買って食べ比べをするという方まで。いろんな楽しみ方のあるシュトレン、今年はどう味わうか迷ってしまいますね。

「プレミアムシュトレン」もあります!

浅野屋では、今回試食した「クリストシュトレン」のほかに、ナッツを加えた「ヌスシュトレン」や、素材にこだわった「プレミアムシュトレン」も販売しています。イベントでは最後に、柴田シェフから「プレミアムシュトレン」の説明をいただきました。

プレミアムシュトレン

プレミアムシュトレン(3780円)

卵や乳製品は不使用。ドライフルーツは、オーガニック認定のものを厳選。油は100%ヴァージンココナツオイルを使用した、特別感のあるシュトレンです(一般的なシュトレンの油分にはバター、マーガリンなどが使用されています)。ドライフルーツはキルシュに漬け込まれているので、「クリストシュトレン」とはまた違った味わいが楽しめます。

家族、仲間が集まる時間にみんなで同じものを召し上がって頂きたい、アレルギー物質を除いたものを届けたい、そんな想いで開発されました。
プレミアムシュトレンは、12月から店舗・オンラインショップで販売予定です。

素材へのこだわりが、どう味に活きているのがとても気になりますね。「クリストシュトレン」とあわせてぜひこちらもチェックしたいところです。

見学から試食、質問タイムまで、充実した時間が過ぎていき、本日は無事終了。企画していただいた浅野屋さん、ありがとうございました。そしてご参加いただいたみなさん、お疲れさまでした。シュトレンをおいしくいただけただけではなく、シュトレンの知識や、手作りレシピの参考にもなる、貴重な機会でした。
以上、みなさんのシュトレンへの愛、浅野屋さんへの愛がより深まったこと間違いなし!なイベントの模様をお伝えしました。

■ブランド情報

クリストシュトレン(販売ページ)
https://b-asanoya.com/collections/winter_exclusive/products/christostollen
ブランジェ浅野屋ECサイト
https://b-asanoya.com/
ブランジェ浅野屋instagram
https://www.instagram.com/boulangerie_asanoya/

WRITER

梶原 綾乃

梶原 綾乃

編集者/ライター。
お菓子やパンを作ったり、食べたりすることが好き。
ご当地パンの包装紙を収集中。「サラダパン」が大好き。

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