ブランジェ浅野屋渾身の一作!「全粒粉生パン」先行試食会&座談会をレポート!
去る1月14日に、ぱんてな×浅野屋「新作全粒粉パンのオンライン先行試食&座談会」が行われました。今回は、ブランジェ浅野屋がこだわりを持っている商品のひとつ「全粒粉入りパン」の新作2種の試食会とあって、注目が高まります。パン好きさんによる感動&白熱の試食会をレポートします。
人気ベーカリー「浅野屋」のオンラインイベント第2弾
今回は昨年の「クリストシュトレン」の試食会に続き、2回目のイベントです。参加者のもとには今回、新商品「全粒粉生食パン」、「全粒粉パウンドケーキ」がそれぞれ2個ずつ届きました。さらに、今回も、浅野屋の店頭で使える「塩バターパン引き換え券」と、オンラインショップで使える500円クーポンが届きました。うれしい特典をありがとうございます!!
18時50分になると、参加者のみなさんがぞくぞくとZOOMに入室し、19時にイベントがスタート。まずは株式会社浅野屋 マーケティング・ECビジネス推進課の齋藤綾子さん、シェフの平 和生さんが、ブランジェ浅野屋の歴史についてと、昨年9月に板橋に完成した新工場を紹介してくれました。
そもそも、全粒粉とは?
パン好きさんなら一度は耳にしたことのある「全粒粉」。小麦の粒をまるごと挽いて粉にしたものを指します。薄力粉や強力粉は白い色をしていますが、全粒粉は殻まで粉にしているので薄茶色をしています。小麦の表皮と胚芽をそのまま残しているので、ビタミンやミネラル、食物繊維など栄養面も期待できます。
じつはブランジェ浅野屋では以前より、こうした全粒粉食パンを販売してきました。特に「全粒粉100%パンドミ」「ライ麦全粒粉ブレッド」は人気商品です。
全粒粉パンは、全粒粉の配合比率が大きいほど、香ばしい風味や独特な歯ごたえを楽しめますが、ボソボソ感やえぐみが気になるという人も。「なんとなく体によさそうだけど、ボソボソしていておいしくなさそう」……「全粒粉生食パン」は、そんな思いを払拭するべく開発されたそうです。
「全粒粉生食パン」いざ試食!
平さんの説明を聞きながら、いよいよ試食タイムに突入します。
さっそくチャットには「香ばしい香り♪」「甘みがあっておいしい」「解凍しただけなのにふわふわ」という声が続々と寄せられました。
筆者もいただいてみましたが、全粒粉とは思えないふんわり感と、なめらかな口当たりが楽しめ、毎日飽きずに食べられそうだと思いました。味わいもまるで、全粒粉じゃないみたい!栄養面と食べやすさのいいとこどりをするなら、この「全粒粉生食パン」に決まりかなと思いました。
「全粒粉でありながら、だれもがおいしいと思ってもらえる商品を作りたい」という平シェフの強〜い思いから開発されたため、社内では”シェフの大暴走”とも言われているこの商品。おいしさの理由を解説いただきました。
<全粒粉生食パン おいしさのポイント>
①小麦粉と全粒粉を、こだわりのブレンドで配合
北海道産小麦の全粒粉を50%使用。この小麦粉の製粉は、抹茶の𦥑の原理を利用した特殊な製粉装置で行っています。小麦に熱をかけずに細かくに製粉することができるため、独特のふすま臭、穀物臭さを抑えることに成功。小麦本来のおいしさが楽しめます。
軽井沢エリアでは自家製粉を、東京エリアは同じ原理の装置で製粉した全粒粉を使用しています。
②卵は卵黄のみを使用し、コクとうまみをアップ
コクとうまみだけではなく、パンそのもののおいしそうな色みも卵黄によるものです。
③バター・はちみつ・砂糖など、副原料はすべてリッチな配合に
バター、砂糖、はちみつを贅沢に使用。砂糖は、「本和香糖」と呼ばれるきび糖のような見た目のものを使用。パンにやさしくまろやかな甘みを与えています。また、はちみつはしっとりとした食感を出すために配合しています。
全粒粉配合でありながら、なめらかで食べやすい、食べ飽きないように仕上げました。
形は食パンと同じに、大きさは通常の食パンよりも小ぶりに仕上げています。
おすすめはサンドイッチ
平さんいわく、「とくにハムレタスサンド、卵サンドと相性がよい」とのこと。「信州SPFポークのリエット」と「フォアグラのパルフェ」など浅野屋で販売しているスプレッドを塗るのもおすすめだそうです。変わり種に「フレンチトースト」も。「練乳バタークリーム」を代表する、浅野屋の甘い系のスプレッドとも相性がよさそうです。
「全粒粉パウンドケーキ」も試食!
「全粒粉生食パン」と同梱されていた「全粒粉パウンドケーキ」も試食。全粒粉100%ながらふすま臭がなく、ナッツの風味やドライフルーツの甘さが楽しめます。全粒粉100%だからこその深みや香ばしさが立っていて、参加者のみなさんに好評でした。
「全粒粉生食パン」&「全粒粉生パウンドケーキ」座談会!
今回、参加者には「全粒粉パンをどのくらいの頻度で食べるのか」アンケートをとっていました。それぞれの立場からの意見をまとめました。
<全粒粉パンをふだんから買う派>
・やわらかくてふわふわ。全粒粉パンらしくないが、香りはしっかり。
・全粒粉の味が好きで日頃から食べている人には物足りないかも。
・いわゆる「生食パン」だと思うと、スイーツ系のスプレッドとよく合いそう
・確かに食べやすいが、昔から白い食パン派の人には抵抗があるかも。
・パウンドケーキはドライフルーツやナッツが引き立って好みだった。
<全粒粉パンを数回だけ買ったことがある派>
・もちもち感があり、しっとりしていたのでびっくりしました。
・ふすまパンをよく食べていたが、それに比べると生食パンのリッチな感じがわかる。
・白い食パンの代わりになるかと言われると、脂質が多めなイメージ。重めな印象。
・包装をおしゃれにしてお持たせやホームパーティー向きなどにしては。
<全粒粉パンを今回始めて食べた派>
・パサパサしているイメージだったので買ったことがなかった。
・しっとりしていて、子どももよく食べていたので、ありだなと思った。
・しっとりとか、ふわふわと書いてあれば全粒粉でも購入するかも
みなさん、それぞれの立場から熱い意見を寄せてくださいました!
平さんはいずれの意見も真剣に受け止めておりました。
今後の商品づくりにどう活きてくるのでしょうか?
全粒粉やパンのあれこれを、平さんへ質問攻め!
前回に続き、今回もパンのプロ、平さんによる質問コーナーへ。パンづくりから素材についてまで、プロならではの豊富な知識で教えてくれました。
Q「全粒粉生食パン」で使っている酵母はなんですか?
平さん 通常のドライイーストを使用しています。発酵臭が気にならなかったことと、生イーストなどほかのイーストと比較しても、おいしく仕上がったためです。
Q「全粒粉生食パン」の色みは自然な全粒粉の色なのでしょうか?
平さん 全粒粉のほか、砂糖や卵黄の色が作用していることが考えられます。着色目的の材料は入っていません。
Q普段、手捏ねでパンを作っていますが、手が温かいのか、ベトベトになってしまいます。いい解決方法はありませんか?
平さん 捏ねる際に、左右どちらの手で捏ねるかを決めておくとよいと思います。最初は捏ねると決めたほうの手で捏ね、生地がある程度まとまってきたら両手で捏ねましょう。それでも手がベトベトするようでしたら、ドレッジで削ぎ落としながら捏ねてください。細かく削ぎ落とすことで、生地のまとまりも早くなりますよ。
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試食から座談会、質問タイムまで、あっという間の1時間。全粒粉を使ったパンやパウンドケーキのおいしさを再認識したり、新発見できる機会になったのではないでしょうか。企画していただいた浅野屋さん、ご参加いただいたみなさん、ありがとうございました&お疲れさまでした。
今回のイベントでパン好きさんからいただいた想いや意見を踏まえて改良された「全粒粉生食パン」は、本日2月15日(火)より発売中です。みなさまもぜひ一度おためしください!
■店舗情報
- ブランジェ浅野屋ECサイト
- https://b-asanoya.com/
- ブランジェ浅野屋Instagram
- https://www.instagram.com/boulangerie_asanoya/