パンやの夜明け
スコーンと焼き菓子で幸せを運ぶ 愛知県『Lycka』「パンのフェス 2022春 in 横浜赤レンガ」初出店パン屋さんリポート
辻 美穂
2016年に初開催して以来、延べ100万人以上が来場している日本最大級のパンイベント「パンのフェス2022春 in 横浜赤レンガ」が、2022年3月11日（金）～13日（日）まで開催されます。それに先がけて、「ぱんてな」では初出店のパン屋さんを紹介します。
今回は、愛知県より出店の「Lycka」代表・三浦大地さんに、「パンのフェス」へ意気込みやフェスでのおすすめ商品などを伺いました。
Lycka（リッカ）について教えてください。
Lycka（リッカ）は、スコーンをメインに取り扱っているお店です。クッキーやパウンドケーキなどの焼菓子も販売しています。
Lycka（リッカ）が大きなイベントに出店するのは、今回が初めてだそう。
今は店舗を持たず、オンラインストアやイベントなどの販売が中心です。「パンのフェス2022春 in 横浜赤レンガ」に参加することで、お客さまと直接お話しをしたり、商品を実際に見て購入していただくことができると思いまして、出店を決めました。
13日のみの出店ですが、「Lycka」のスコーンと焼菓子を、多くのみなさまに知っていただけたら嬉しいなと思います。
商品の特徴や、素材について教えてください。
北海道産バターや国産小麦、きび糖など、国産でオーガニックの原料にこだわっています。着色料や保存料も使用していません。
「Lycka」のスコーンは、素材ひとつひとつの味わいを活かしたとてもシンプルなものです。外がサクッ、中はホロッとふんわりした食感が特徴ですが、この食感を出すため、一般的なスコーンとは違った配合比率で作っています。
じつは材料の分量を間違えて作ってしまったことがきっかけで、「Lycka」が目指す理想の食感にたどり着いたそう。
ハーブやスパイス、旬の素材を使った個性豊かなスコーンが揃っているのも、当店ならではだと思います。
味はもちろん、目でも楽しんでいただけるよう、トッピングや包装にもこだわりました。購入してくださった方が写真を撮ってSNSに上げてくれているのを見かけると、嬉しい気持ちになります。
店名の「Lycka」は、スウェーデン語で「幸せ」という意味。スコーンをメイン商品に選んだ理由は、“一般的にスコーンがパンの一種というイメージがないかと思うので、こういうパンもあることを知っていただきたかった”とのこと。
「パンのフェス」で販売する商品で“これは食べてほしい”というおすすめを教えてください。
まずは「アールグレイとレモンのスコーン」です。夏のイメージがあるレモンですが、実は冬が旬なんです。国産レモンがおいしいこの季節にこそ、ぜひ食べていただきたいなと思います。また、これは当店のでいちばん人気のスコーンですので、挨拶代わりといいますか、より多くのみなさんに味わっていただければと思っています。
レモンのコンポートがかわいい「アールグレイとレモンのスコーン」（360円）は、中にもレモンのコンポートやアールグレイの茶葉がたっぷり。スコーン自体のバターや小麦の風味と、ベルガモットやレモンのさわやかさとのハーモニーが楽しめます。上にトッピングした、アイシングのシャリシャリ感がアクセントに。
そして、パンのフェス限定商品として、「いちご杏仁スコーン」も販売します。横浜＝中華街というイメージがありまして、杏仁豆腐とコラボしてみてはと考えました。杏仁風味のスコーンというのはあまりないので、“どうだろう？”と思いながら作ってみたのですが、想像以上においしくできました。ぜひ食べていただきたいですね。
杏仁風味の生地にアーモンドがたっぷり。上からいちごのチョコレートをかけた「いちご杏仁スコーン」（360円）は、今回のパンのフェスでしか味わえないスコーンです。
さらに、当店オリジナルのドリップバッグコーヒー「Lyckaブレンド」も販売します。“スコーンは紅茶と一緒に”というイメージが強いと思いますが、他のパンと同じように、コーヒーと一緒に楽しんでもおいしいものです。スコーンや焼菓子に合うようブレンドしていますので、楽しみ方のひとつとしてご提案します。ぜひおうちで一緒に楽しんでいただければと思います。
パッケージのイラストもかわいい「Lyckaブレンド」（1個200円）。ブラジルの豆を使用し、酸味、苦みは控えめで、チョコレートやナッツのような甘みとコクを感じるコーヒーです。大きめのマグカップでたっぷり飲めるのが嬉しい、12g入り。
ほかにもさまざまなスコーンや焼菓子をご用意して、みなさまのお越しをお待ちしております。
パンのフェスでは、たくさんの方々にお会いできたらいいなと思っています。
三浦さんのスコーンづくりへの想いやこだわりをうかがえますか？
子どもの頃からパンや焼菓子を食べるのも、作るのも好きだったという、「Lycka」代表の三浦大地さん。一度は別の仕事に就くも、“パンや焼菓子を作る仕事をしたい”という思いが忘れられず、名古屋市内のお店で修業後に独立した。
特別な時に食べるものというよりは、毎日食べたくなるようなもの。素材の味を生かした、温もりあるスコーンやお菓子づくりをしたいという思いが強いですね。
うちのスコーンや焼き菓子は、小さな工房で、少人数で作っています。なので、たくさんの数は販売できないんですけれども、その分、ひとつひとつ丁寧に心を込めてお作りしています。
ありがたいことに、毎回すぐに売り切れとなってしまいます。みなさんをお待たせしているのが心苦しいのですが、ひとりでも多くの方にお届けできると嬉しいです。
2021年の9月に工房をオープンしてから、毎月1〜2回、土曜日の8時から販売開始するオンラインストアのほか、月に1〜2回、名古屋を中心に、イベント出店もしています。また、今年からは、青山ファーマーズマーケットで行われている、「グッドブレッドマーケット」にも定期的に参加する予定ですので、首都圏にお住まいの方にも、直接購入していただける機会が増えるかと思います。
おうち時間が増えている時期でもありますので、当店のスコーンなどをご自宅でゆっくり楽しんでいただけたら嬉しいです。
オンライン販売やイベント出店は、月はじめにInstagramで告知。スコーンは毎月5種ほど新商品が登場し、イベント出店時に新商品が出ることも。焼菓子も含め、定期的に、なるべくいろいろな商品が楽しんでいただけるようにそろえているそうです。
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かわいくて温かみのある「Lycka」のスコーンや焼菓子をいただけば、おうちで過ごす時間が、もっと楽しくなりそうですね。
まだまだ初出店のお店をご紹介していきますので、おでかけ前にチェックして、「パンのフェス2022春 in 横浜赤レンガ」をより楽しんでください。
Lycka(リッカ）
■店舗情報
- 所在地
- 愛知県刈谷市※工房のみ
- 問い合わせ
- lyckabake@gmail.com
- Lycka ONLINE STORE
- https://lyckabake.stores.jp/
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