1. ホーム
  2. パン記事
  3. パンのあれこれ
  4. 「銀座に志かわ」の新業態。パンのペアリングを考えたコーヒーを提供する「GINZA NISHIKAWA COFFEE ROASTERY」
「銀座に志かわ」の新業態。パンのペアリングを考えたコーヒーを提供する「GINZA NISHIKAWA COFFEE ROASTERY」
パンのあれこれ

「銀座に志かわ」の新業態。パンのペアリングを考えたコーヒーを提供する「GINZA NISHIKAWA COFFEE ROASTERY」

野崎 さおり
野崎 さおり

銀座に本店を構える「銀座に志かわ」は現在国内には約60店舗のほか、アメリカ、中国・上海、台湾に4店舗を展開しています。その「銀座に志かわ」が、カフェ「GINZA NISHIKAWA COFFEE ROASTERY」を3月31日にオープン。プレス内覧会にお邪魔して「銀座に志かわ」のパンとのペアリングを考えたコーヒーを試飲させてもらいました。

焙煎機や抽出器具も厳選したこだわりのコーヒーを提供

銀座に志かわ

店内はベンチの曲線が柔らかな雰囲気を演出しています

「GINZA NISHIKAWA COFFEE ROASTERY」は、中央区築地2丁目の晴海通りに面した場所にあります。流線型にデザインされたベンチが配置されて、気軽に立ち寄れる雰囲気です。

銀座に志かわ

ドイツの「DIEDRICH(ディードリッヒ)」社製焙煎機「DR-3」は都内初導入

店内で目を引くのは、ドイツ製のコーヒー豆焙煎機です。遠赤外線を使ったセミオートタイプで、コーヒー豆を均一に焙煎。内部の温度や排気をチェックしながら、浅煎りから深煎りまで安定した品質に仕上げることができる優れものです。お店では毎日のように焙煎が行われるので、タイミングによっては焙煎の香りや、機械の中でコーヒー豆が回転する心地よい音も楽しめます。

銀座に志かわ

コーヒー豆を挽くグラインダーも、細かく設定ができるものを採用しています

コーヒーの抽出には、ハロゲンライトを使った光サイフォンとデロンギ社のエスプレッソマシンを使用。サイフォン式は油分が抽出されやすく、口当たりがまろやかで香り豊か。エスプレッソマシンは豆を器に入れて押し固める作業も自動化され、カフェラテ用のフォームミルクもラテアートに適したきめ細やかなものが出来上がるのだとか。

浅煎りから深煎りまで。パンと合わせやすく飲みやすいコーヒー

銀座に志かわ

「サイフォンコーヒー(ブレンド)」(680円)、「サイフォンコーヒー(シングルオリジン)」(800円)は1杯ずつ抽出されます

コーヒー豆は、ブレンドが2種類とシングルオリジンコーヒーがその日によって用意されます。もちろん店内で焙煎されたものです。内覧会では、NISHIKAWAブレンドとインドネシア産マンデリンを試飲しました。

NISHIKAWAブレンドは、フルーツのような酸味を感じるエチオピアやケニアと、馴染みのある味わいのブラジルやグアテマラを使っています。浅煎りの華やかな酸味を感じる飲みやすいコーヒーです。マンデリンは深めに焙煎されていて、幅広い年代に好かれる落ち着いた味わいに仕上がっていました。

銀座に志かわ

「ハニースティック(4本入り)」(600円)、「カフェラテ(ブレンド)」(680円)「カフェラテ(シングルオリジン)」(830円)

食パンのおいしさに欠かせないこだわりの水はコーヒーにも

銀座に志かわ

「水にこだわる高級食パン」「水にこだわる高級あん食パン」(各1,100円)

2018年9月に銀座本店をオープンした「銀座に志かわ」は、和の総菜とも相性のいい食パンを作り続けてきました。最近では渦巻きの美しい「高級あん食パン」、旬の素材をあんこにした「月初め食パン」、アニメ『ONE PIECE』とのコラボなど、話題になるコラボや新商品開発にも力を入れています。

今回のカフェは、中国・上海で開いたカフェ業態を逆輸入したものです。日本のスペシャルティコーヒーの専門家と協力して、「銀座に志かわ」のパンに合うコーヒーを提供しています。「銀座に志かわ」と言えば、「水にこだわる」がキャッチフレーズ。もちろん、「GINZA NISHIKAWA COFFEE ROASTERY」のコーヒーも、食パンに使っているのと同じアルカリイオン水が使われます。

銀座に志かわ

技術担当顧問の山本厚さん

パン職人として50年以上の経験を持ち、現在「銀座に志かわ」で技術担当顧問を務める山本厚さんも「アルカリイオン水は、素材を引き出す力がものすごいんですよ」とコメント。68歳のときに「銀座に志かわ」の立ち上げに参加して、初めてアルカリイオン水でパンを焼いたところ、4日目まで耳の部分がしっとりとやわらかく保たれていることに驚いたそうです。

「GINZA NISHIKAWA COFFEE ROASTERY」ではもちろんパンも販売。食パンを使ったハニートーストやサンドイッチも用意されています。今後は、「月初め食パン」や日本伝統の歳時記に合わせた歳時記シリーズとのペアリングにおすすめのコーヒーも提供されるそう。コーヒーとパンのペアリングをもっと深く知るために「GINZA NISHIKAWA COFFEE ROASTERY」を訪れてみてはいかがでしょうか?

■ GINZA NISHIKAWA COFFEE ROASTERY

住所
東京都中央区築地2丁目15-17 築地食パンビル 1階
電話番号
03-6264-2421
営業時間
8:30~20:00(19:00LO)
定休日
不定

WRITER

野崎 さおり

野崎 さおり

ライター。2017年パンシェルジュ検定2級合格。カンパーニュなどのハード系とクロワッサンが好き。旅の目的にはパン屋さん巡りとローカルフードの実食を必ず入れ、旅が「パンの仕入れ」になっていると揶揄されることもしばしば。早起きが苦手なのがパン好きとしての最大の弱点。

SPECIAL