2025年もあっという間。今年もついにクリスマスがやってきます。パン好きさんのなかには、シュトーレンを購入してすでに食べ比べを楽しんでいるや、まだどのシュトーレンを購入するか迷っている人もいることかと思います。
12月の恒例となりました、ぱんてな編集部のライターが選んだシュトーレンを今年も公開！みなさんのコメントとともに紹介します。

ひろや製パン所（佐賀県・みやき町）の「和栗とナッツのシュトレン（小）」（1,890円）

駅や幹線道路から少し離れた閑静な地にありながら、訪れる人が絶えない「ひろや製パン所」。こちらの熊本県産和栗を使った「和栗とナッツのシュトレン」がおすすめです。アーモンドなど4種のナッツがたっぷり入った生地には、ペーストを練り込んでいるそう。外はサクッと香ばしく、中はしっとりなめらかで、ナッツが弾けるとともに、栗の風味もじんわり口の中に広がっていきます。

中心には、栗の優しい甘みやほっくり感が楽しめ、ほんのり赤ワインも香る自家製渋皮煮がまるごと入った、和栗を満喫できるシュトーレン。コーヒーを飲みながら、ゆっくり味わいたいひと品です。
（ぱんてなライター　辻美穂）

algorithm（東京都・中野区）の「シュトレン」（2,480円）

東京都中野区にある「algorithm」。シェフが納得するまで研究したパンは、どれを食べてもおいしく、中野駅からは徒歩13分と離れていますが、それでも買いに行きたくなるお店です。

2025年のシュトレンは、パッケージを開けた瞬間からスパイスと洋酒の香りがふんわり漂います。サルタナ、グリーンレーズン、ラズベリーなど5種類のドライフルーツとクルミ、アーモンド、ピーカンの3種類のナッツで、食べるたびにそれぞれの味や香ばしさが程よく主張。やさしい甘酸っぱさと複雑な味わいに手が止まらなくなります。
（ぱんてなライター　野崎さおり）

’apelila（京都市・左京区）の「シュトレン チョコチップとくるみ」（2,500円）

シュトーレンといえばバターをたっぷり使ったものがスタンダードですが、「’apelila（アぺリラ）」のシュトーレンは、バターや卵不使用のプラントベース。3種類あるフレーバーから、「チョコチップとくるみ」を選びました。

十数年継ぎ足しているという自家製酵母を使った生地の発酵のうまみに、ビターなチョコレートとくるみの香ばしさ、ジンジャーピールのピリッとした辛さがアクセント。あと味は軽いのに、どこか力強い。不思議とやさしく、あたたかい気持ちになれるシュトーレンです。
（ぱんてなライター　田辺容子）

Boulangerie ESPIëGLE（岡山県・小田郡）の「シュトーレン（スタンダード）」（3,500円）

シナモンにカルダモン、メース、スターアニス、ジンジャー、クローブとの6種類のスパイスに加え、ラム酒に漬けたレーズンを3種類、さらにオレンジピールやクランベリー、アーモンドとピスタチオのホールをふんだんに練り込んだリッチなシュトーレン。カットする場所によって具材やスパイスの風味が変化し、口の中でさまざまな味わいがあふれます！

またほうじ茶入りの生地に丹波産黒豆とカシューナッツ、ホワイトチョコチップを混ぜこみ、香ばしい焙煎きな粉を使った粉糖をまとう和風の「シュトーレン（ほうじ茶と黒豆）」もおすすめです。
（ぱんてなライター　ありましょうこ）

ESPRIT（岐阜県・愛知県）の「ESPRIT シュトーレン」（4,280円）

岐阜に２店舗、名古屋にもあるESPRITは、名古屋の遠征時に必ず立ち寄るお気に入りのお店。フォカッチャ生地を使ったホットドッグが大好きです。イートインもできて、夜はパンでちょい呑みができるセットもあります。このシュトーレンは赤ワインとクレームドカシス、マカダミアナッツ、アーモンド、クルミ、サワーチェリーやいちじく入りと豪華。

噛み締めたときのくるみの香ばしさ、具感のたっぷり感がありながら素朴で、店舗の公式SNSが「ビスケットのような軽やかな食感」と表現されているのも納得です。
（ぱんてなライター　梶原綾乃）

 

今年もぱんてなライターによるシュトーレン情報をお送りしました。ぜひ、来年のシュトーレン選びにお役立ていただけるとうれしいです。ちなみに今年、ぱんてなではシュトーレンの食べ比べリアルイベントを開催予定（※募集は締め切りました）。パン好きさんとシュトーレンのお話をできるのを楽しみにしています。
引き続き、楽しいホリデーシーズンを！