宮城の名店「さいち」と「パンセ」がコラボ。おいしいあんこのパンを作る第2回開発会議をレポート!
「パン開発プロジェクト」は、パン愛が止まらないパンシェルジュたちが、人気ベーカリーとひとつのパンを作り上げるプロジェクトです。第5弾の今回は、宮城県仙台のパン屋さん「石窯パン工房Pensee」(パンセ)と、おはぎが有名な地元のスーパー「主婦の店 さいち」がコラボしたパンを開発しています。「パンセ」による2度目の試作品を食べた開発メンバーが「たくさんの人に食べてもらいたい」とアイデアを出し合った第2回オンライン会議の様子をレポートします。
「さいち」のあんこがたっぷり断面映え。「パンセ」による試作品4種類はどれも捨てがたいっ!
第2回オンライン会議の前に開発メンバー全員には、試作品のパン4つが「パンセ」から届けられました。会議当日には、その試作品について、「パンセ」の佐藤シェフから説明がありました。
「前回はパンに切り込みを入れてあんこを挟みましたが、今回はパン生地を薄めにして、あんこを包んで焼きました。パンの大きさは前回より小さいですが、あんこの量は10~15gほど増やしました」
前回はバターと蔵王クリームチーズを「さいち」のあんこに合わせていました。今回は4種類です。どんなアイデアで生まれたのでしょうか?
「あんこと求肥の組み合わせは、以前『パンセ』で作ったことがありましたので試してみました。マスカルポーネは前回の会議でクリームチーズより合うという声があったので取り入れました。チョコレートは、店で試してみたらおいしかったので、、みなさんにも食べてほしいと試作に入れました。それから4種類目は、栗を使って季節感を出しました」
4種類の試作品を食べた開発メンバーからは、「和と洋の融合で発想が面白い」とチョコレートとあんこの組み合わせに高評価。
求肥入りを「いちばん好き!」「安心して食べられる」というメンバーも。
前回の開発会議でおすすめしたメンバーがいた、マスカルポーネとあんこの組み合わせ。初めて食べたというメンバーからは「相性のよさに納得した」というコメントもありました。
秋の味覚の代表格、栗については「大粒の栗のごろっとした食感がよかった」など、どの組み合わせも好評です。
いっぽうで、改善したいポイントについてもコメントがありました。「マスカルポーネがもう少し感じられたほうがいい」とマスカルポーネの増量を望む声。「チョコレート入りにトッピングしていたココアパウダーが、配送中に乱れていたのが残念」と、パンセさんが発送した時点ではわからなかった問題も。
前回と同じく米粉を使ってもっちり感を出し、玄米でつぶつぶ感を出しているパン生地にも意見がありました。「パンのふっくら感をもっと感じたい」「米粉のパンでなくてもいいのでは?」特に「パンセ」ファンからは「『パンセ』の塩バターパンが好きなので、塩バターパンともくっつけてみては?」という意見も。
また全体を小さくして、パンの生地を薄く、あんこの量を増やしたことへの反応はというと、「ちょっとあんこが多い気がします」「パンの大きさもあんこの量もかなり理想的」などと人によって好みにばらつきがあることも判明しました。
宮城の名店がコラボするスペシャルなパン。たくさんの人に食べてもらうためのアイデアは?
宮城のおいしい素材と「パンセ」佐藤シェフのアイデアが詰まった今回のパン。ここまでの試作を食べても、おいしいパンになることは、ほぼ間違いありません。
いっぽうで、せっかくのパンをたくさんの人に購入してもらうにはどうしたらいいのか。この課題も商品開発や商品企画で重要です。開発メンバーがアイデアを出し合います。
特にネット通販の特性から、パンそのものの見た目や包装の状態、商品到着後に撮影した写真がSNS映えするかどうかなど、見栄えのよさは必要です。それから欠かせないのがお得感!
「ちぎりパンのように全部を繋げてはどうか?」「一部のパン生地を抹茶入りにしてはどうか」などボリュームや色に関する意見。
「『さいちのおはぎ』に似たパッケージに入れて、おはぎかと思ったらパンだった!という仕掛けはどうか」「中身の見えない紙の包装だと、開けたときに驚きがありそう」などパッケージに関する意見も出ています。
そして「パンセさんの塩バターパンを食べてみたい。セットにできませんか?」とパン好きらしいリクエストも飛び出しました。
3回目の試作と開発会議に向けて、おいしさを伝えるために悩む「パンセ」の佐藤シェフと開発メンバーたち
届いたパンをよりおいしく食べてもらうためのアイデアを話す開発メンバーも。「“禁断の食べ方”として、バターを自宅で追加することを提案しては?」「あんこをさらに追加できるように別添えされていたら嬉しい」など、斬新な意見が出ます。
また「1日で食べきれない場合、保存はどうしたらいいのか」と、到着後にせっかくのパンをおいしく食べるための方法を尋ねる開発メンバーもいました。
「パンセ」の佐藤シェフは「『パンセ』は“焼きたて・揚げたて・作りたて”がウリです。お店で買ってもらったときに近いおいしさが感じられる方法を伝えたい」とも答えてくれました。
前回の会議が終了間近になったとき「イメージが湧いてきた」と話していた佐藤さん。今回は「1回目の会議のときのように、イメージが浮かんでこない」と少し困った表情も見られました。いよいよ次回が最終回となる3回目の試作品。開発メンバーのどんな意見が反映されるのでしょうか?
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