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ブランドいちご「あまおう®」を使ったジャム「謹製ジャム あまおう®いちご」
開発物語

ブランドいちご「あまおう®」を使ったジャム「謹製ジャム あまおう®いちご」

野崎 さおり
野崎 さおり

フルーツの生産が盛んな山形県からジャムやドレッシングをはじめとして多彩な商品を製造販売しているセゾンファクトリー。果実感を感じる「謹製ジャム」シリーズは一般的なジャム類と比べると高価格帯ながら、一度食べるとその値段に納得の味に仕上がっています。中でも「謹製ジャム あまおう®いちご」は2005年に販売開始したロングセラー。ジャムの開発を担当する製造部企画開発課課長の村上千鶴子さんに「謹製ジャム あまおう®いちご」の開発についてお話を伺いました。

「謹製ジャム あまおう®いちご」が生まれたきっかけを教えてください。

株式会社セゾンファクトリー製造部企画開発課課長 村上千鶴子さん

この商品は2005年に生まれました。福岡の天神に出店することになって、オープンを記念して福岡県産のいちご「あまおう®」でジャムを作ろうということになりました。今でこそ「あまおう®」は全国的にも知名度がありますが、当時知っている人はほとんどいない状態でした。

私もそのとき初めて食べてびっくりしました。「あかい」「まるい」「おおきい」「うまい」の頭の文字を繋げて「あまおう®」なのですが、本当にその通りなのですよ。特に果肉は中身も赤くて、とてもきれい。早速、山形に送ってもらってジャムの開発を始めました。

商品化にはどれぐらいかかりましたか?

開発期間は1ヶ月ほどですが、その間は毎朝届いた「あまおう®」を食べて甘さや酸味を確かめて、それから試作をするということを繰り返しました。目指したのは、パンにたっぷり乗せて食べてもらえる糖度の低いジャムでした。ジャムは糖度が40%から65%ぐらいが主流ですが、目指した糖度は30%。経験のない低糖度だったので、糖度30%でどんなジャムになるのか、初めは想像ができないくらいでした。

開発にあたって、糖度以外で気を配ったことはありますか?

甘味と酸味のバランスですね。それから口どけのいい食感といちごのみずみずしさを感じられるジャムにしようと心がけました。もともとセゾンファクトリーは「季節の工場」という意味ですから、加工しても旬のフルーツのおいしさを感じてもらいたい。その気持ちは企画開発だけでなく、みんなが持っています。

例えばラベルは透明です。透明ならフルーツの美しい色をパッと見てわかってもらえます。おかげで贈りものとして選んでいただくことも多いです。

開発から16年経ったロングセラー商品ですが、味や作り方などに変化はありましたか?

現在の「謹製ジャム あまおう®いちご」は、糖度約33度で、素材の味に応じて砂糖の量を加減しています。商品を作るのは“厨房”のような手作りにこだわった工場。ジャム作りのマイスターがいて、いちごが届くたびに味見を欠かしません。素材と向き合ったあと、手で潰すという工程を経て、そのいちごにあった配合を見極め作り上げます。

それから購買担当者も開発担当の私も、定期的に生産者さんを訪ねています。こんないちごにしてほしいとお願いすることだってあります。

旬の素材のおいしさを届けたいという思いがベースにあるので、いちごに限らず全国の生産者さんを訪ねるのは大切な仕事です。残念ながら日本は農家さんが少なくなってきてはいますが、安定的に供給してくれる生産者さんと意見を交換して、一緒においしいものを作っています。

ちょうど今年、毎月1日に1種類ずつ、旬の素材をテーマにした商品を発売する「12 Collection」という試みを始めました。旬のフルーツを毎月仕入れられるように、長年に渡って全国の生産者さんを回っていました。そして供給体制が整った今年、やっと実現したプロジェクトです。

「謹製ジャム あまおう®いちご」のおすすめの食べ方を教えてください。

セゾンファクトリーの商品は、素材をさらにおいしくと心がけて商品を作っているので、旬の素材のおいしさを味わっていただきたいと思います。私は焼き立てのトーストにたっぷりのせて食べるのがおすすめです。ぜひお試しください。自宅では砂糖の代わりに焼き菓子に使ったり、いちごムースにしたりもします。子どもたちにも好評です。

村上さんをはじめ、セゾンファクトリーのみなさんが素材の味とフレッシュさを詰め込んだ「謹製ジャム あまおう®いちご」。読者の皆さんにプレゼントをご用意いただきました。応募はこちらから。

セゾンファクトリーコーポレイトサイト
問い合わせ電話番号 0120-56-2243【お問い合わせ受付時間】9:00~17:00 土・日・祝日休

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野崎 さおり

野崎 さおり

ライター。2017年パンシェルジュ検定2級合格。カンパーニュなどのハード系とクロワッサンが好き。旅の目的にはパン屋さん巡りとローカルフードの実食を必ず入れ、旅が「パンの仕入れ」になっていると揶揄されることもしばしば。早起きが苦手なのがパン好きとしての最大の弱点。

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