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【「パンのフェス 2025 in 横浜赤レンガ」初出店パン屋さん】無農薬玄米粉・国産小麦粉とこだわりの自家製天然酵母を使用。山梨県・山梨市「製パン麦玄」
パンやの夜明け

【「パンのフェス 2025 in 横浜赤レンガ」初出店パン屋さん】無農薬玄米粉・国産小麦粉とこだわりの自家製天然酵母を使用。山梨県・山梨市「製パン麦玄」

辻 美穂
辻 美穂

2016年に初開催して以来、延べ100万人以上が来場している日本最大級のパンイベント「パンのフェス2025 in 横浜赤レンガ」が、2025年3月7日(金)~9日(日)に開催されます。それに先がけて、今年も「ぱんてな」では初出店のパン屋さんを紹介します。

今回は、山梨県・山梨市「製パン麦玄(むぎはる)」シェフの高宮和広さんに、「パンのフェス」への意気込みやフェスでのおすすめ商品などを伺いました。

「製パン麦玄」について教えてください。

「誰かにプレゼントしたくなるパン」をコンセプトに、無農薬栽培の玄米粉と200種類の酵母菌入り自家製天然酵母、山梨の「かいほのか」など国産小麦粉を使ってパンづくりをしています。

県外の皆さんにも当店のことを知ってほしい、当店のパンを通じて山梨の魅力や国産小麦粉の魅力もお伝えしたいと「パンのフェス」への出店を決めました。当日は、イベント全体を盛り上げるお手伝いができるよう、一番人気の「クロワッサン」をはじめ「麦玄」の人気パンを揃えて、皆さまをお迎えしたいと思います。

商品の特徴について教えてください。

一番の特徴は、無農薬栽培の玄米粉と200種類の酵母菌入り自家製天然酵母、国産小麦粉の3つを使用した生地です。当店が使用している埼玉県産の無農薬玄米は、甘みが強いのが特徴です。パン生地からも甘みを感じていただけます。

国産小麦粉は山梨のブランド「かいほのか」を軸に、北は北海道から南は熊本まで、全国から厳選した約10種を使用しています。油脂にはショートニングを使わず、添加物もできる限り使わないようにして、素材を生かした体にやさしいバンづくりを目指しています。

製パン麦玄

無農薬玄米粉が20%入った「玄米食パン」(420円)は、小麦粉のみで作った食パンとは違う甘みを楽しめます。店舗販売のみなので、お店へ行った際にぜひ。

また、200種類の酵母菌が入った自家製天然酵母は、より元気な酵母菌にするためオーガニックレーズンを加えて育てています。

製パン麦玄

自家製天然酵母と同じくオーガニックレーズンがたっぷりな「ぶどうパン」(240円)。こちらも店舗販売のみです。

無農薬玄米粉と青森産の無農薬米粉を使用したグルテンフリーの「100%お米パン」もご用意しています。

製パン麦玄

「100%お米パン」(180円)もお米の甘みを存分に楽しめると人気。

当店こだわりの材料から生まれた味わいをぜひ満喫していただきたいです。

「パンのフェス」販売商品で“これは食べてほしい”というおすすめを教えてください。

当店の一番人気の「クロワッサン」はぜひ食べてほしいです。発酵バターで折り込んでいるので味わいや香りはもちろんですが、無農薬玄米粉や200種類の酵母菌が入っていることで、一般的なクロワッサンと違う味わいも楽しめます。

製パン麦玄

「クロワッサン」(240円)は、層が美しくなるよう形づくりにもこだわり、外側のサクサク感を大切に焼き上げているそう。クロワッサン好きの人はぜひ!

「クリームパン」は、玄米ならではのもっちり感ある生地で自家製カスタードクリームを包んだ人気商品です。独自製法で卵の風味がより感じられるように仕上げています。

「パンのフェス」限定商品は「アップルダマンドクロワッサン」を販売しますので、スイーツ系のパンも注目いただけたら嬉しいです。

そして、会場内をめぐってお腹が空いた時にぴったりなのが「フランクフランス」。当店の「麦玄バゲット」と同じ生地で作ったプチバケットにフランクフルトを入れて、チーズをかけて焼き上げました。ボリューム満点の一品で、温めると生地がパリッと、中から肉汁がジュワッと弾けて、よりおいしく食べられておすすめです!

製パン麦玄

「フランクフランス」(420円)は、中の粒マスタードがアクセントに。ビールともよく合うと人気です!

また、「パンのフェス・アワード」にエントリーした「レーズンとクルミ」も、当店ならではの生地を楽しめるパン。こちらもぜひ味わってみてください。

製パン麦玄

フランスパン生地に、レーズンとクルミをたっぷり練り込んだ「レーズンのクルミ」(450円)。ひと晩寝かせることによって、無農薬玄米粉をはじめとした素材本来の甘みや深いうまみが楽しめる。

パンづくりへの想いやこだわりを伺えますか?

200種類の酵母菌入りの天然酵母にこだわったのは、「おいしく食べていたら元気に」そんなパンが理想的ではないかと思ったからです。

天然酵母を使うと、生地自体にうま味と深みが出てよりおいしくなるのはもちろんですが、お客様の健康をサポートできると思いました。酵母菌の種類によって風邪に強いものや、寒さに強いものなどそれぞれ特徴があって、体の健康に大切と言われている腸の中には、多種類の酵母菌があるほうが元気になれるそうなんです。酵母菌でおいしいパンを作って手頃な価格で販売すれば、毎日楽しく食べてもらえるはずだと思いました。

そして、パンづくりへの想いはロゴのデザインにも込めています。玄米にちなんで「玄鳥(げんちょう)」という3羽のツバメ、小麦の穂、右側に稲をあしらうことで、これらの素材を生かしたパンというイメージを表しました。日本古来の家紋のようなデザインには、小麦粉や玄米粉を使うことで日本を活性化したいという想いを込めています。

これからもお客様の生き生きとした人生の一助となるようなパンづくりを続けながら、「麦玄」に関わるすべての人々を幸せにできる店を目指していきたいと思います。

製パン麦玄

シェフの高宮さんは、さまざまなパン屋さんを経て、軽井沢の「ベーカリー&レストラン沢村」で修業後、2021年4月に「製パン麦玄」をオープン。


シェフの高宮さんがこだわって焼き上げるパンを食べれば、心も体も温かくなること間違いなし。会場ではこだわりが詰まったロゴにも注目してみてください。

■製パン麦玄

所在地
山梨県山梨市小原西952
営業時間
火曜〜土曜 9:00~16:00 ※売切れ次第終了
店休日
日曜・月曜・第4火曜
ホームページ
https://mugiharu.jp/

WRITER

辻 美穂

辻 美穂

とにかく食べること、飲むことが好きで、異業種から食の業界へ転職をとフードコーディネーターの学校へ。複数の調理現場でバイトしたあと、菓子とパンの会社で商品企画の仕事に就く。自社パンのおいしい食べ方をあれこれ試しているうちにパンの魅力にハマり、その後ライター活動を始めてからも、そして活動拠点を福岡に移した2013年以降も、仕事のついでに気になるパン屋へ立ち寄り、新たなパンとの出合いを求め続けている。最近気になるのは、自分の体重と屋根で勝手に居候するスズメたちのこと。

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