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【「パンのフェス 2025 in 横浜赤レンガ」初出店パン屋さん】手ごねと自然発酵にこだわったベーグルが人気!東京都・武蔵野市「たみのおやつ」
パンやの夜明け

【「パンのフェス 2025 in 横浜赤レンガ」初出店パン屋さん】手ごねと自然発酵にこだわったベーグルが人気!東京都・武蔵野市「たみのおやつ」

辻 美穂
辻 美穂

2016年に初開催して以来、延べ100万人以上が来場している日本最大級のパンイベント「パンのフェス2025 in 横浜赤レンガ」が、2025年3月7日(金)~9日(日)に開催されます。それに先がけて、今年も「ぱんてな」では初出店のパン屋さんを紹介します。

今回は、「たみのおやつ」店主の手塚民子さんに、「パンのフェス」への意気込みやフェスでのおすすめ商品などを伺いました。

「たみのおやつ」について教えてください。

ベーグルを中心に生ドーナツやスコーン、焼菓子などを揃えたお店です。20年ほどパン屋さんやベーグル専門店などで修業し、2023年12月にシェアキッチン「8K 武蔵境」でオープンしました。毎日食べても飽きがこない味わいで、体にやさしく、力がみなぎるようなパンをめざしています。

「パンのフェス」は行ったことがあるイベントで、いつか私もここで出店してみたいと憧れていました。この機会に多くのパン好きさんに食べていただければ嬉しいです。

たみのおやつ

「たみのおやつ」のベーグルは、コロンとかわいい形が特徴。香りや食感も幅広い世代に評判です。

商品の特徴について教えてください。

当店の商品の8割はベーグルです。北海道産「はるゆたか」100%の小麦粉や、富士山の天然水、花見糖、ゲランドの塩と、そのほかにもこだわりの食材を使用して、手ごねで生地を仕上げ、有機レーズンとヨーグルトで育てた天然酵母を使ってふくらませています。

高温で一気に焼き上げたベーグルは、外はパリッと、中はもちもちムギュッとした食感。ハード系のニューヨークスタイルとは少し違います。食べる前の香りから、口に入れたときの風味、飲み込んだあとの余韻まで、ひとつで3段階も4段階も楽しんでいただけます。

私は修業していたお店でベーグルのおいしさに魅了されてから、食事におやつにと1日に何個も食べていました。それほど大好きなベーグルを、私の納得のいくかたちでお届けしています。

たみのおやつ

自家製の天然酵母は、スコーンやドーナツなどにも使われています。写真は有機レーズンのパンプキンベーグルの生地。

ベーグルは、クリームチーズをたっぷり使ったものや、蒸した北海道産かぼちゃを生地に練り込んだものが人気です。ベーグル以外では、生ドーナツもご好評いただいています。店舗へお越しの際はぜひお求めください。

「パンのフェス」販売商品で“これは食べてほしい”というおすすめを教えてください。

今回は一番人気の「自家製天然酵母のクランベリークリームチーズベーグル」をはじめ、プレーン、チョコと3種類のベーグル(330円~)を販売いたします。また、お得な「ベーグルセット」(1,150円)も販売しますので、3種類とも食べてみたいという方には、こちらがおすすめです!

たみのおやつ

「自家製天然酵母のクランベリークリームチーズベーグル」(440円)はクランベリーもクリームチーズもたっぷり!食べ応え満点です。

店頭では、おいしく食べていただく方法を以下のようにご案内しています。ぜひお試しください。

たみのおやつ

外がパリッと中はもっちもちの食感が楽しめる方法です。

「ベーグルの概念を覆すおいしさ」をめざして作っていますので、ぜひお試しください。

パンづくりへの想いやこだわりを伺えますか?

自分の感覚を信じて生地づくりをすることです。作り始める前に一度外に出て、まずは、その日の天気や湿度を自分の指で感じてから、水の量や水温の加減を決めています。

水温や室温が変わると粉の温度も変わりますし、乾燥している時にはいつもと同じしっとり感が出せません。パソコンで計算したとおりの数字に頼らず、それらを自分の指で確かめることが重要。何度もこねては寝かせて、伸び具合を確認しながら、理想の状態になるまで生地を仕上げています。手間暇かかりますし、商売としても効率が悪いとは思いますが、食べて喜んでくださるみなさんを見て「こだわってよかったな」と思います。

私はお客様とのコミュニケーションも楽しみで、商品を選んでいただく間に小さな紙コップでコーヒーをサービスしたり、試食をしていただいたりするときのおしゃべりは欠かせない時間です。これからもお客様と交流しながら、より地域に根差した店になるよう、パンを作り続けていきたいと思います。今はレンタルキッチンでの営業なので、いつか自分の店を持てる日を目指して頑張っていきたいです。

たみのおやつ

「『コーヒー飲んでおしゃべりしたら、なんだか疲れがとれたわ』と言っていただくと、私の疲れもとれます」と手塚さん。お客様の交流でパンづくりのヒントを得ることもあるそうです。


修業した店でのベーグルとの出合いが、手塚さんの人生を大きく変えました。そんな手塚さんが作るベーグルなら、みなさんのベーグル観も大きく変わるのではないでしょうか?と筆者は考えます。

「たみのおやつ」のブースは、かわいい女の子のロゴが目印。ぜひ、手塚さんおすすめの温め方で食べてみてください!

たみのおやつ

■店舗情報

所在地
東京都武蔵野市境南町3-25-12 野口ストア
営業日
土曜※月3回。詳細はInstagramで確認
営業時間
11:30~16:30※変更の場合あり

WRITER

辻 美穂

辻 美穂

とにかく食べること、飲むことが好きで、異業種から食の業界へ転職をとフードコーディネーターの学校へ。複数の調理現場でバイトしたあと、菓子とパンの会社で商品企画の仕事に就く。自社パンのおいしい食べ方をあれこれ試しているうちにパンの魅力にハマり、その後ライター活動を始めてからも、そして活動拠点を福岡に移した2013年以降も、仕事のついでに気になるパン屋へ立ち寄り、新たなパンとの出合いを求め続けている。最近気になるのは、自分の体重と屋根で勝手に居候するスズメたちのこと。

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