スパイスカレーやクラフトコーラのブームで、私たちにより身近なものとなったスパイス。パンにも使われることがありますよね。
今回は、スパイス×パンのなかでも密かなブームを迎えている「カルダモンロール」を特集したいと思います。

注目のスパイス「カルダモン」とは？

甘く、爽やかで、エキゾチックな香りを持つショウガ科のスパイス。その姿は黄緑色をした楕円形の実で、長さは1～2ｃｍほど。ホールのまま使われたり、パウダータイプも販売されています。サフラン、バニラに次いで高価なためか「スパイスの女王」や「香りの王様」と呼ばれることもあるとか。

お菓子・パンのアクセントに活躍
カルダモンは、シナモンと同様に、お菓子作りやパンにもよく使われているスパイスです。以前ぱんてなでご紹介したバレンタインレシピ「カルダモンとチョコレートのスコーン」にも、使われていましたね。カルダモンの上品な香りは、甘いお菓子やパンにぴったりなのです！

パンにおいては、シナモンロールの“カルダモン版”である、カルダモンロールが北欧ではポピュラーなんだとか。また、本場のシナモンロールには、シナモンだけではなくてカルダモンも入っているそうですよ。最近「ムーミンバレーパーク」やサウナの人気もあって、北欧の文化がより日本に浸透してきているのを感じますね。

カルダモンロールがおすすめのベーカリーをご紹介！

ファンの間で話題にはなりつつも、まだまだ買えるお店が少ないカルダモンロール。その風味とおいしさを、より多くの人に味わってほしい！ そこで、都内でカルダモンロールが買えるベーカリーのなかで筆者のおすすめを紹介したいと思います。

IKEA（新宿・渋谷など）

ここ数年、都心でも気軽にIKEAのフードを購入することができるようになりました。おなじみの「シナモンロール」の近くには、「カルダモンロール」も陳列されています。
カルダモンの主張は控えめでさわやかなので、初めて食べてみたい人にもおすすめです。

uneclef（豪徳寺）

世田谷区は豪徳寺の人気ベーカリーユヌクレ。2021年12月現在は実店舗での販売を行っておらず、オンラインショップのみでの営業です。「カルダモンロールといえばここ！」という口コミも多く、実際にオンラインショップではすぐに売り切れてしまうことも。
しっとり、むっちりとした生地に濃厚なカルダモンを感じることができる、何度でも出会いたい味。昔ながらの編み方がされている見た目も美しいですね。

NORA BAKERY（田園調布）

東急多摩川駅前のアットホームなベーカリー。国産小麦やオーガニックの食材にこだわったパンが多数揃っており、パンだけではなく自社農園で育った野菜も販売されています。
スタイリッシュなリース型のカルダモンロールは、カルダモンだけではなく、シナモンとブラックココアが入っています。カルダモンのくせをほどよくまろやかにしてくれています。

atelier Perch.（笹塚）

渋谷区笹塚駅前の「atelier Perch.」は、ケータリングチーム「Perch.」によるカフェ兼アトリエです。店内にはお菓子とパン部門のお店「pieni kuppe」が同居しており、季節のパフェやスコーンに加え、カルダモンロールもいただけます。
こちらは、粗挽きのカルダモン入り生地で、ねじられた生地１本１本にカルダモンシュガーが挟まれています。甘さは全体的に控えめで、表面にトッピングされたカソナードの香ばしさとカリカリ食感がアクセントとなっています。焼き立てを購入するのがいちばんですが、店頭に並んでいない日は冷凍で販売している場合があるので、お店の方に聞いてみても。

FIKAFABRIKEN（豪徳寺）＆Torpet（鷹の台）

豪徳寺にある「FIKAFABRIKEN」は、北欧のお菓子が楽しめるカフェ。カルダモンロールは店頭販売しておらず、催事などの限定販売でしたが、鷹の台に今年オープンした２号店「Torpet」では常にラインナップされているようです。
ふんわりとした生地に、奥行きのあるカルダモンの風味が絶品。店のSNSには「店主がスウェーデンで食べて感動した味を再現した」とありますが、まさにその通り。ひと口ごとに感動が広がり、あっという間に食べ終わってしまうほどのおいしさです。お店で売っているオリジナルブレンドコーヒーと合わせて、フィーカ（甘い物と一緒にコーヒーを飲む時間）を楽しむのはいかがでしょう。

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今回は、筆者おすすめのカルダモンロールを紹介しました。一度味わうとやみつきになるカルダモン、好き嫌いはあるかもしれませんが、ぜひ一度はお試しいただけるとうれしいです。
上記の店舗以外でもカルダモンロールが食べられるお店は少しずつ増えてきています。お住まいの近くのエリアなどで、お気に入りのお店を探してみるのはいかがでしょうか。