

新米の季節に注目したい! 米粉やお米を使ったパンの魅力とパン屋さん

小麦粉より健康的だと注目が集まる米粉。ダイエット中にどうしてもパンが食べたいとき、家族に小麦アレルギーの人がいるなど、米粉パンを買う、作って食べるパン好きさんも多いかもしれません。これまでぱんてなでも、米粉の魅力や米粉で作ったパンを扱うパン屋さんを紹介してきました。すでに米粉パンが好きという方も、まだ米粉パンには馴染みがない人も、実はバラエティも豊かな米粉パンと米粉パンを扱うパン屋さんについて、知識を深めてみませんか?
INDEX
I. 米粉の魅力とは?
1. 管理栄養士&米粉研究家の中村りえさんに聞く米粉の魅力
II.「パンのフェス in 横浜赤レンガ」に登場した米粉や米を材料にしたパン屋さん3店
2. 静岡県伊東市「米粉パンCUBREAD」”
3. 山梨県山梨市「製パン麦玄」
4. 鹿児島県伊佐市「玄米ペーストぱん工房 やまびこの郷」
III. 米どころの米粉パン
5. 米粉発祥の地、新潟県胎内市「ロイヤル胎内パークホテル」内「ベーカリーロロ」
6. 富山県富山市発! コシヒカリの米粉を使ったベーグル専門店「とベーぐる」
I. 米粉の魅力とは?
1. 管理栄養士&米粉研究家の中村りえさんに聞く米粉の魅力
家族の小麦アレルギーがきっかけで米粉のおいしさに魅了された管理栄養士で米粉料理家でもある中村りえさんに米粉の魅力を伺いました。
小麦粉と比較した脂質の量やたんぱく質の栄養価の指標となるアミノ酸スコアなど、さすが管理栄養士さんと感じる情報や、扱うときの注意などの情報など米粉の特徴や魅力、メリットを詳しく教えてもらいました。
記事では米粉を使った「卵なしでふんわりバナナマフィン」のレシピも紹介しています。

中村さんが教えてくれた「卵なしでふんわりバナナマフィン」のレシピは記事をチェック!
2025年10月には中村さんの新刊『米粉365 パンもお菓子もおかずも。』(KADOKAWA)が発売予定です。
II. 「パンのフェス in 横浜赤レンガ」に登場した米粉や米を材料にしたパン屋さん3店
毎年3月に横浜の赤レンガ倉庫で開催されて賑わうパンのフェス。米粉パンを作るお店も出店しています。
2. 静岡県・伊東市「米粉パンCUBREAD」
パンのフェス2024春に初出店した静岡県伊東市の「米粉パンCUBREAD」。目の前に太平洋が広がり、温泉もある赤沢地区にお店はあります。米粉は南伊豆のオーガニック米を中心に、熊本県のミズホチカラなどを取り寄せてブレンド。米粉食パンやカンパーニュが人気です。

ふんわりなのにずっしりした米粉パン。
店主の山下由香さんが突然小麦アレルギーになったことから米粉パンを作り始めたそう。従来の米粉パンが持つイメージをくつがえし、ふんわりなのにずっしり、とびきりおいしい米粉パンを作っています。通販にも対応していますが、伊東のお店はカフェも併設しているので、伊東にいく機会があればぜひ立ち寄ってみたいですね。
3. 山梨県・山梨市「製パン麦玄」
2021年、山梨県山梨市にオープンした「製パン麦玄」はパンのフェス 2025で初の出店。「誰かにプレゼントしたくなるパン」をコンセプトに、無農薬栽培の玄米粉と200種類の酵母菌入り自家製天然酵母、山梨の「かいほのか」など国産小麦粉を使ってパンづくりをしています。
玄米粉を使ったもっちりした生地で自家製カスタードクリームを包んだ「クリームパン」や無農薬玄米粉と青森産の無農薬米粉を使用したグルテンフリーの「100%お米パン」などが人気。お店には約40種類のパンが並び、通販では「お米パンセット ~グルテンフリー~」も販売されています。

「100%お米パン」
4. 鹿児島県伊佐市の「玄米ペーストぱん工房 やまびこの郷」
鹿児島県伊佐市の「玄米ペーストぱん工房 やまびこの郷」もパンのフェス 2025に出店したお店。「玄米ペーストぱん工房 やまびこの郷」のパンは、米粉ではなく、玄米をまるごとすりつぶした玄米ペーストに、グルテンや生イーストを加えたものをベースにして生地を作っています。食物繊維やミネラルが豊富な玄米を使用しているので一般的なパンや米粉パンよりも栄養価が高く、玄米ならではの食感と風味が楽しめます。

「玄米カンパーニュ」
お米は元々米農家だった店主夫妻が自社栽培する地元自慢のブランド米「伊佐米」を使用。玄米カンパーニュや玄米食ぱんなど自慢の玄米ペーストぱんは、通販サイトでもリピーターが多いとのこと。「玄米ペーストぱん工房 やまびこの郷のパンは、レンジで温めるともっちりした食感になるのも魅力です。
III. 米どころの米粉パン
5. 米粉発祥の地、新潟県胎内市のロイヤル胎内パークホテル「ベーカリーロロ」
米どころといえば新潟! 新潟県の北部に位置する胎内市は1998年に日本で最初に米粉専用の製粉工場ができた「微細米粉発祥の地」です。胎内を代表するリゾート「ロイヤル胎内パークホテル」の「ベーカリーロロ」で「米粉食パン」が作られています。きめが細かく、しっとりした生地は塩分も甘さも控えめ。もっちりした食感が魅力です。

ロイヤル胎内パークホテル「ベーカリーロロ」の米粉食パン。
記事では2021年に開かれたこの米粉パンと新潟のおいしいおかずのペアリングを競う「オンザパン選手権」について紹介しました。15種類の厳選されたおかずがエントリーした結果、最終選考に残った4つは、イクラの醤油漬け「はらこ」、伝統野菜、かぐら南蛮を使った「かぐら南蛮味噌」、新潟のソウルフード「タレカツ」、幻のご当地牛「佐渡牛」。見事1位に輝いたおかずがなんだったかは記事をチェック!
6. 富山県富山市発! コシヒカリの米粉を使ったベーグル専門店「とベーぐる」
富山県を拠点とするベーグル専門店「とベーぐる」。地元産コシヒカリの米粉が使ったふわもち食感の生地と富山県産の野菜や卵などを組み合わせたベーグルやベーグルサンドが人気です。

ほんのり緑色の「富山の小松菜とカリカリベーコン」。
ベーグル開発のヒントとなったのは、富山は餅を食べる人が多い土地柄ということ。もっちりした食感のベーグルなら富山の人も好きになってくれるだろうと米粉入りのベーグルが誕生しました。お隣の石川県金沢市にもお店があるので、北陸を訪れる機会があったら、思い出してみてくださいね。
日本の食とは切っても切り離せないお米。新米のおいしい季節は特にお米を使ったパンにもぜひ注目してみてください。