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沖縄から豆腐やおからを使ったマフィンを 『SOYSOY』「パンのフェス 2022春 in 横浜赤レンガ」初出店パン屋さんリポート
パンやの夜明け

沖縄から豆腐やおからを使ったマフィンを 『SOYSOY』「パンのフェス 2022春 in 横浜赤レンガ」初出店パン屋さんリポート

辻 美穂
辻 美穂

2016年に初開催して以来、延べ100万人以上が来場している日本最大級のパンイベント「パンのフェス2022春 in 横浜赤レンガ」が、2022年3月11日(金)~13日(日)に開催されます。それに先がけて、「ぱんてな」では初出店のパン屋さんを紹介します。

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今回は、「SOYSOY」(沖縄県)のオーナーである具志堅玲乃(あきの)さんに、「パンのフェス」への意気込みや、フェスでのおすすめ商品などを伺いました。

「SOYSOY」について教えてください。

沖縄で約60年の歴史がある「山城とうふ店」。その娘である私が作る、豆乳やおからを使ったマフィンを販売しています。カフェを併設した店舗を沖縄県内に2店舗運営しており、全国で行われる沖縄物産展などの催事にも出店しています。

「パンのフェス」へは、今回やっとタイミングが合って出店できることになりました。県を代表し、温かな沖縄から海を越えてみなさんのもとに参りますので、ぜひ楽しみにしていてほしいです。

パンのフェス

“ 商品はもちろん、豆腐について、沖縄の観光スポットなども気軽に聞いてください”と具志堅さん。

商品の特徴や、素材について教えてください。

「豆乳やおからを使いながら、満足感のあるマフィン」がモットーです。また、アレルギーのある方にも食べていただけるよう、卵・バターを使用するものとしないもの、2種類の生地をベースに作っています。

豆乳やおからは、私の実家である「山城とうふ店」の新鮮なものを使用し、砂糖や卵などの素材から、フルーツにおいても県内のものを使用しています。

パンのフェス

リピーターが必ず買うというほど人気の「プレーン」(450円)。写真はおからクッキーがのった、卵やバターを使用した、しっとりとサクサク、両方の食感が楽しめます。

「山城とうふ店」は、創業約60年経った今でも、伝統の地釜製法で島豆腐を作っています。その時にできる豆乳にもしっかり豆の風味が感じられる、どこにも真似できないようなおいしさがあります。豆乳の風味を活かせるよう、小麦粉の配合などを数年かけて研究し、生地のレシピを完成しました。

パンのフェス

こだわりの豆乳に北海道産小麦粉やてんさい糖などを使い、甘すぎず、満足度の高いマフィンの生地に。保存料も不使用です。

「パンのフェス」で販売する商品で“これは食べてほしい”というおすすめを教えてください。

今回、パンのフェスアワードには、沖縄の春のみかん「たんかん」のピールを生地に練り込んだ、「たんかんショコラ」をエントリーしました。泡盛をブレンドした、ちょっと贅沢で大人な味わいのマフィンを、ぜひ味わっていただきたいです。

パンのフェス

「たんかんショコラ」(550円)。苦みと甘みがバランスが絶妙なたんかん。ショコラ生地とも相性抜群です。

プレーンマフィン2種(通常の「プレーン」、卵・バター不使用の「シンプル」)のほか、黒糖ココアやキャラメルマキアートなど、6種類ほどご用意いたします。冷凍保存もできますので、すぐ召し上がれなくても大丈夫です。冷凍の方法もご案内しますよ。

パンのフェス

沖縄でも人気という「ラズベリークリームチーズ」(550円)。ラズベリーとクリームチーズのさわやかな組み合わせに、チョコチップがアクセント。

具志堅さんのマフィンづくりへのこだわりや思いを伺えますか?

卵・バター不使用のタイプもご用意しているのは、家族みんなで食べていただきたいという思いから。アレルギーがある人は食べられないではなくて、“少しアレルギーがあるけど、これなら食べられるね”と、ご家族でいろいろな味わいをシェアしていただけたら嬉しいです。

また、アレルギーのない方でも、軽く食べたい時としっかり食べたい時があるはずです。「シンプル」はあっさりとしているので、軽く食べたいときにおすすめです。しっかり食べたいときには、卵もバターもたっぷり使ったリッチなフレーバーをおすすめしています。

また、1個でいろいろな味や食感が楽しめるようにも仕上げています。生地自体はしっとりで、トッピングのナッツやおからクッキーのサクサク、ガリガリッとした食感。そして、コクのあるチョコレートやフルーツの酸味など。結構ボリュームはありますが、最後まで食べ飽きずに楽しんでいただけると思います。

パンのフェス

かわいいパッケージもあり。これにカラフルなマフィンを詰めた手土産なら、家族も友達も、きっと喜びますね。

私は豆腐屋で育ちましたので、昔から母と一緒に、豆腐や豆乳などを使った料理やお菓子づくりを楽しんでいました。実家の豆腐、豆乳ならどう手を加えてもおいしかったので、いろいろな形でみなさんに食べていただきたいとカフェをオープンしました。

豆腐は一品料理にもなるし、時短料理にも活躍する食材。良質なたんぱく質を含み、ミネラルも豊富なので、お母さんや女性の強い味方です。カフェではマフィンのほか、豆腐料理がメインのランチも提供しています。

パンのフェス

ふわふわっとした「ゆし豆腐」などのランチも楽しめる「SOYSOY SWEETS&CAFE」。 内装は、海外で立ち寄った居心地よい空間をモチーフに、北欧風でまとめたそう。2号店「SOYSOY Bise」はまた違う雰囲気だそうなので、観光しながらふたつの店を訪れるのもアリかも。

また、起業したのには、女性が活躍できる場をもっと作りたい、という思いもありました。以前、社会福祉士として働いていた経験から、バリバリ働きたくても働けない女性が多いことを実感していたからです。

女性がキラキラ輝いていれば、家庭にも笑顔があふれるはず。今後も、豆腐のお菓子や料理を通じて、女性が生きがいを持って働ける職場づくりをし、地元に貢献していきたいです。

パンのフェス

自身も3人の男の子を育てながら、仕事を続けてきた具志堅さん。起業した頃にお腹にいることがわかった、末っ子の和臣(かずおみ)くん(6歳)は、赤ちゃんの頃から一緒に出勤していたそう。

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創業約60年という歴史ある豆腐店の豆乳やおからと、地元食材を使った沖縄ならではのマフィン。味わえば旅した気分になれるかもしれませんね。

まだまだ初出店のお店紹介は続きます!おでかけ前にチェックして、「パンのフェス2022春 in 横浜赤レンガ」をより楽しんでください。

SOYSOY SWEETS&CAFE

■店舗情報

所在地
沖縄県国頭郡本部町谷茶10
電話
0980-43-6003
営業時間
11:30~17:30(ランチL.O.14:00)
定休日
月曜

SOYSOY Bise(ビセ)

■店舗情報

所在地
沖縄県国頭郡本部町備瀬505 Yonna Bise
電話
0980-43-6003
営業時間
11:30~19:00※日曜のみ~17:30
定休日
月曜

SOYSOY公式サイト

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WRITER

辻 美穂

辻 美穂

とにかく食べること、飲むことが好きで、異業種から食の業界へ転職をとフードコーディネーターの学校へ。複数の調理現場でバイトしたあと、菓子とパンの会社で商品企画の仕事に就く。自社パンのおいしい食べ方をあれこれ試しているうちにパンの魅力にハマり、その後ライター活動を始めてからも、そして活動拠点を福岡に移した2013年以降も、仕事のついでに気になるパン屋へ立ち寄り、新たなパンとの出合いを求め続けている。最近気になるのは、自分の体重と屋根で勝手に居候するスズメたちのこと。

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